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発注の進め方 / 更新:2026年8月10日

RFPとは?発注で失敗しないための必須ツール

提案依頼書があると何が変わるのか、無い場合に何が起きるのかを説明します。

RFPとは?発注で失敗しないための必須ツール

RFP(提案依頼書)は、発注側が「何をしてほしいか」をまとめて制作会社に渡す文書です。 大企業のシステム開発で使われるイメージがありますが、 100万円規模のホームページ制作でも、簡易版を作るだけで進行が大きく変わります。

RFPが無いと何が起きるか

実際によくある3つの状況です。

1. 見積もりが比較できない

口頭で「会社サイトを作りたい」とだけ伝えると、A社は10ページ80万円、B社は20ページ200万円、 C社は保守込み月額15万円、という提案が並びます。前提が違うので、どれが安いのか判断できません。

2. 後から追加費用が出る

「原稿はそちらでお願いします」「撮影は含まれていません」「フォームは別料金です」。 発注時に範囲が書かれていないと、進行中に次々と追加が発生します。 制作会社が悪いのではなく、決めていなかったことが原因です。

3. 社内で意見がまとまらない

デザインが上がってから「思っていたのと違う」と言われるのは、 発注前に社内で合意していないからです。 RFP を作る過程は、社内の合意形成そのものでもあります。

RFP の本当の効果

RFP の価値は、制作会社に渡すこと以上に「自社の要望を言語化する過程」にあります。 目的、予算、優先順位を書き出す段階で、社内の意見の食い違いが表に出ます。 これを発注前に片づけられるのが最大のメリットです。

RFPに書く項目

項目書く内容簡易版で必須か
会社概要事業内容、規模、対象顧客
背景と課題なぜ今作るのか、現状の何が問題か
目的とゴール公開後に何が起きてほしいか。可能なら数字で
対象範囲ページ数、必要な機能、対応デバイス
予算上限額(幅で可)
スケジュール公開希望日、提案の締切、選定の時期
素材の担当原稿・写真を誰が用意するか
体制自社の窓口、決裁者、確認にかかる日数
現状のデータアクセス数、問い合わせ件数
提案してほしいこと構成案、デザインの方向性、体制、見積もり
選定基準何を重視して選ぶか
提出方法と締切宛先、形式、期限

各項目の具体的な書き方と例文はRFPの書き方、完全マニュアルで解説しています。

規模別・どこまで作るか

案件規模RFP の形作成にかかる時間
〜100万円A4で1〜2枚。メール本文でも可2〜3時間
100万〜500万円A4で5〜10枚。項目を一通り埋める1〜3日
500万円〜10枚以上。機能一覧、非機能要件、契約条件まで1〜3週間

RFPを渡したあとの進め方

  1. 3社程度に同じ RFP を送る(提案の締切は2〜3週間後が目安)
  2. 質問を受け付ける:質問と回答は全社に共有します。情報格差があると公平な比較になりません
  3. 提案を受ける:可能ならプレゼンの場を設け、担当者と直接話します
  4. 比較する:金額だけでなく、課題の理解度、提案の具体性、担当者との相性で判断します
  5. 結果を全社に連絡する:不採用の会社にも必ず連絡してください。提案には工数がかかっています
RFPに書いてはいけないこと
  • 「おしゃれなデザインで」:判断基準にならず、手戻りの元になります
  • 「最新の技術で」:目的が無いまま技術を指定すると費用だけ上がります
  • 実現手段の指定:「WordPress で」と決め打ちすると、より適した提案を受けられません(社内方針として必須なら、その理由とともに書く)
  • あいまいな分量:「ページ数は応相談」では見積もりが出せません

よくある質問

RFPとは何ですか?

RFP は Request For Proposal の略で、日本語では「提案依頼書」といいます。発注側が「何を実現したいのか」「どんな条件で発注するのか」をまとめ、制作会社に提案と見積もりを依頼するための文書です。

小規模なサイトでもRFPは必要ですか?

10ページ程度・100万円以下なら、A4で1〜2枚の簡易版で十分です。目的・予算・時期・必要なページ・素材の担当が書いてあれば機能します。300万円を超える案件や、社内で稟議を通す必要がある場合は、きちんとした RFP を作る価値があります。

RFPを作るのに時間がかかりませんか?

簡易版なら2〜3時間で書けます。一方、RFP が無いまま3社と打ち合わせをすると、同じ説明を3回することになり、認識のズレも生まれます。結果的に RFP を書いたほうが早く終わります。

RFPを制作会社に手伝ってもらってもよいですか?

相談段階で助言をもらうのは問題ありません。ただし、特定の1社に全面的に書いてもらうと、その会社に有利な条件になりがちです。比較のための文書である以上、骨子は自社で作ってください。

まとめ

  • RFP は「何をしてほしいか」を書いた提案依頼書。比較可能な見積もりを得るための道具。
  • 最大の効果は社内の意見を発注前にまとめられること。
  • 100万円以下ならA4で1〜2枚の簡易版で十分。
  • 質問と回答は全社に共有し、公平な条件で提案してもらう。
この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

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