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発注の進め方 / 更新:2026年8月19日

発注側が用意する素材|形式・時期・権利の確認

縮小された写真は元に戻せません。渡し方で仕上がりが変わります。

発注側が用意する素材|形式・時期・権利の確認

ホームページ制作では、発注した側にも作業があります。 この準備が遅れると、制作会社が動けず、全体が止まります。

ここでは何を、どの形式で、いつまでに用意すればよいかをまとめます。 発注前に読んでおくと、着手後の負担が大きく減ります。

用意するものの一覧

素材形式注意点
ロゴAI または SVGPNGだけだと印刷や拡大に使えない
コーポレートカラー色番号(CMYK/RGB/16進)「うちの青」では伝わらない
会社情報テキスト登記上の正式名称・住所・設立日
沿革テキスト年月と出来事。既存の会社案内から転記できる
各ページの原稿テキスト(Word/Googleドキュメント)PDFや画像で渡すと転記が発生する
写真JPEG(できるだけ大きいサイズ)圧縮済みの小さい画像は使えない
図版・グラフ元データ(Excel/PowerPoint)画像だと修正できない
PDF資料PDFそのまま掲載するか、HTML化するか決める
取引先・実績のリストテキスト掲載許諾が取れているか要確認
各種アカウント情報サーバー・ドメイン・解析ツール

写真は「大きいまま」渡す

最も多いトラブルが、写真のサイズ不足です。

  • 過去に誰かがブログ用に縮小した画像しか残っていない
  • PowerPointの資料に貼られた画像を抜き出して渡す
  • メールで送る際に自動圧縮されている
  • チャットツール経由で画質が落ちている

縮小された画像は元に戻せません。 トップのメインビジュアルに使う写真は、 横幅2,000ピクセル以上が必要になります。 スマートフォンやデジタルカメラで撮った元データがあれば、 加工せず、そのままファイル転送サービスで渡してください。

原稿はテキスト形式で渡す

原稿をPDFや画像、紙の会社案内のスキャンで渡すと、 制作会社側で文字を打ち直す工数が発生します。 誤字の混入原因にもなります。

推奨はGoogleドキュメントなどの共有できる形式です。 修正のたびにファイルをやり取りする必要がなく、 どれが最新版か分からなくなる事故も防げます。

ページごとに1ファイル(または1見出し)にまとめ、 どのページの原稿か分かるようにファイル名を付けてください。 「原稿.docx」が10個並ぶと、制作会社側で照合に時間がかかります。

権利の確認が必要なもの

素材確認すること
社員の写真本人の掲載同意(退職後の扱いも)
顧客名・ロゴの掲載先方の許諾。契約で禁止されている場合がある
導入事例掲載範囲と、公開前の内容確認
過去に外注した写真・イラスト使用範囲。今回の用途が含まれるか
購入した素材ライセンスの範囲。ウェブ利用が可能か
地図地図サービスの利用規約に沿っているか

取引先のロゴ掲載は、必ず許諾を取ってください。 「取引実績」として社名やロゴを並べたいという要望はよくありますが、 秘密保持契約で取引の事実自体を公表できない場合があります。 無断掲載が発覚すると、取引そのものに影響します。

他社サイトの画像や文章の流用は絶対に避けてください。 「参考にしたい」と制作会社に見せるのは問題ありませんが、 そのまま使うと著作権侵害になります。 文章についても、他社の説明文をほぼそのまま使うと問題になります。

渡す時期

素材渡す時期理由
ロゴ・カラーキックオフ時デザインの前提になる
サイト構成の希望キックオフ時設計の起点
写真デザイン着手前写真の質でレイアウトが変わる
原稿デザイン確定前後文量でレイアウトが決まる
アカウント情報実装開始まで公開作業に必要

写真をデザインより先に渡すのが重要です。 デザインが先に決まると、 「この構図の写真が必要」という条件が後から付き、撮り直しになります。 手元にある写真を先に見せておけば、それを活かした設計にしてもらえます。

準備を軽くする方法

  1. 原稿フォーマットをもらう(項目と文字数の目安がある枠に埋める形にする)
  2. 既存の会社案内・提案書を渡す(そこから制作会社が骨子を作れる)
  3. 書けない部分はヒアリングにしてもらう(話すほうが早いことが多い)
  4. 写真は撮影を依頼する(探す時間より安く済むことがある)

「全部自社で用意する」と決める前に、費用を確認してください。 原稿作成を依頼すると1ページ2万〜6万円ですが、 社内で数か月止まる損失のほうが大きいことがあります。 公開が3か月遅れることの機会損失と比べて判断してください。

よくある質問

ロゴはPNG画像しかありません。

制作は可能ですが、拡大するとぼやけます。元データ(AI形式)が制作した会社に残っている可能性があるので、まず問い合わせてください。見つからない場合、画像からベクター化する作業に3万〜10万円程度かかります。

他社サイトの画像を参考に使ってもいいですか?

いけません。写真・イラスト・図版には著作権があり、無断で使用すると損害賠償を請求されることがあります。「参考として制作会社に見せる」のは問題ありませんが、そのままサイトに載せることはできません。

素材はどのタイミングで渡せばいいですか?

早いほど良く、キックオフ直後が理想です。写真の点数と質はデザインを左右するため、デザインが上がってから素材を集めると、写真に合わせてレイアウトを作り直すことになります。

素材が足りない場合はどうなりますか?

仮の素材で進めることになります。ただし仮のままで公開されてしまう例が実際にあるので、「これは仮です」と分かる形にしておいてください。公開前チェックの項目に「仮素材が残っていないか」を必ず入れます。

この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

進め方が決まったら、つぎは依頼先です

制作会社は出自によって得意分野が分かれます。紙が本業の会社、システムが本業の会社、それぞれの強みと弱みをまとめました。

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