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発注の進め方 / 更新:2026年8月19日

検収と修正の進め方|「イメージと違う」でもめない方法

「なんとなく違う」では直せません。修正が何周も繰り返される原因です。

検収と修正の進め方|「イメージと違う」でもめない方法

制作の終盤でもめる原因は、ほぼ「修正」の扱いです。

発注側は「まだ完成していない」と考え、 制作会社は「仕様変更なので追加費用」と考える。 この認識のずれは、始まる前に線引きしておけば防げます。

修正と仕様変更の違い

種類通常の扱い
不具合の修正リンク切れ、崩れ、誤字無償
指示との相違伝えた内容が反映されていない無償
デザインの調整色味・余白の微調整規定回数まで無償
方向性の変更デザイン案を作り直す有償になり得る
仕様の追加ページを増やす、機能を足す有償
後戻り確定した内容を覆す有償になり得る

「後戻り」が最ももめます。 デザインを確定して実装に進んだ後で、 「やっぱりトップの構成を変えたい」となると、 実装のやり直しになり、費用も期間も追加されます。

これを防ぐために、 各工程の終わりに「確定」を明示するのが実務的です。 「このデザインで確定します。以降の変更は追加費用が発生します」と 書面またはメールで残しておけば、双方の認識が揃います。

デザイン確認のコツ

デザインの確認が長引く最大の原因は、 「なんとなく違う」という指摘です。 制作会社は何を直せばよいか分からず、 当てずっぽうの修正が繰り返されます。

伝わらない言い方伝わる言い方
なんとなく古い感じがする書体が明朝で堅い印象。ゴシックにできないか
もっとインパクトが欲しいトップの見出しが小さく、何の会社か分かりにくい
安っぽく見える色数が多い。3色までに絞れないか
他社っぽい参考として挙げた◯◯社に似すぎている
使いにくそう問い合わせボタンが下までスクロールしないと出てこない

「何が」「どうなっているから」「どうしてほしい」の3点で書いてください。 理由が分かれば、制作会社側から 「その目的なら別の方法もあります」という提案が出てきます。

また、着手前に参考サイトを3つ挙げておくと、 方向性のずれが起きにくくなります。 このとき「かっこいいから」ではなく、 「この余白の取り方」「この写真の使い方」と、 どこが良いのかを言葉にするのが重要です。

社内の意見をまとめる

複数人の指摘をそのまま制作会社に渡すと、 矛盾した指示になり、修正が収束しません。

  1. 取りまとめ役を1人決める
  2. 社内の意見を集めてから、矛盾を解消する
  3. 優先度を付ける(必ず直す/できれば直す/参考意見)
  4. 1つの窓口から、1回でまとめて渡す

「A部長は青、B部長は緑」を制作会社に判断させないでください。 どちらを選んでも、もう一方から差し戻されます。 社内で決着をつけてから渡すのが、結果的に最も早く終わります。

検収でのチェック項目

見た目の確認は誰でもやりますが、 公開後に困るのは動作の不備です。

項目確認方法放置した場合
問い合わせフォーム実際に送信し、迷惑メールも確認問い合わせが届かないまま数か月
自動返信メール送信者側に届くか相手が不安になり離脱
スマートフォン表示実機で全ページ半数の訪問者が読めない
リンク切れ全ページのリンクを確認404が放置される
旧URLからの転送旧サイトの主要URLを開く検索評価と流入を失う
ページタイトルブラウザのタブに出る文字全ページ同じで検索に不利
アクセス解析テスト訪問が計測されるかデータが取れていない
仮素材の残りダミーテキスト・仮画像の有無そのまま公開される
会社情報住所・電話・登記名称誤りが長期間放置される

「仮素材の残り」は実際によく起こります。 下層の目立たないページに、 意味のないダミーテキストや別の会社名が残ったまま公開されることがあります。 検収では、必ず全ページを一度は開いてください。

検収の進め方

  1. 確認期間を確保する(1週間程度。公開日の前日に見るのは無理)
  2. 複数人で分担する(1人で全ページは見落とす)
  3. チェックリストを共有する(上の表をそのまま使える)
  4. 指摘を1つの表にまとめる(ページ/該当箇所/内容/優先度)
  5. 修正後にもう一度確認する(直した箇所の周辺が崩れることがある)

5つめを飛ばさないでください。 1か所を直した影響で、別の場所のレイアウトが崩れることがあります。 修正が入った後は、そのページ全体を見直すのが確実です。

公開後の対応を確認しておく

  • 不具合の無償対応期間(検収後30日、など)
  • 軽微な修正の依頼方法と単価
  • 緊急時の連絡先と対応時間(サイトが落ちたときにどうするか)
  • 保守契約の内容(何が含まれ、何が別料金か)

「サイトが表示されなくなったときに誰に連絡するか」を決めておいてください。 公開してしばらく経ってから障害が起きたとき、 担当者が分からず何日も止まる、という事態を防げます。

よくある質問

修正は何回まで無料ですか?

契約によりますが、デザインは2回まで、実装後は「制作会社側の不備は無償/仕様変更は有償」が一般的です。重要なのは回数より線引きで、「指示と違う」と「あとで気が変わった」をどう扱うかを契約時に決めておいてください。

「イメージと違う」と言ったら追加費用になりますか?

最初に伝えた要望と違うなら無償で直すべきですが、伝えていなかった好みの話なら有償になり得ます。これを避けるには、デザイン着手前に参考サイトを3つ挙げ、それぞれ「どこが良いか」を言葉にしておくのが有効です。

検収するときに何を見ればいいですか?

見た目より先に、動作を確認してください。フォームが届くか、スマートフォンで崩れないか、リンクが切れていないか、旧URLから転送されるか。この4つは公開後に気づいても手遅れになりやすい項目です。

公開後に不具合が見つかったら直してもらえますか?

契約内容によりますが、納品物の不備であれば通常は無償で対応されます。「検収後◯日以内」という期間が設定されていることが多いので、契約書で確認してください。期間内にしっかり確認することが重要です。

この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

進め方が決まったら、つぎは依頼先です

制作会社は出自によって得意分野が分かれます。紙が本業の会社、システムが本業の会社、それぞれの強みと弱みをまとめました。

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