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発注の進め方 / 更新:2026年8月19日

ホームページ制作のスケジュールと、遅れる原因

遅れるのは制作会社の作業ではなく、発注側の準備と確認です。

ホームページ制作のスケジュールと、遅れる原因

ホームページ制作でスケジュールが遅れる原因は、 ほとんどが決まっています。

制作会社の作業が遅いことより、 発注側の準備と確認が止まることのほうが、はるかに大きな遅延要因です。

標準的な期間

規模ページ数期間の目安
小規模5〜10ページ2〜3か月
標準10〜25ページ3〜5か月
大規模30ページ以上5〜8か月
多言語・システム連携あり上記+1〜3か月

これは発注後の期間です。 制作会社を探し、相見積もりを取り、社内で決裁するまでに さらに1〜2か月かかることを見込んでください。

工程ごとの期間配分

工程期間の目安誰が主体か
要件整理・サイト構成の設計2〜4週間制作会社+発注者
デザイン(トップ)2〜3週間制作会社
デザイン(下層)2〜4週間制作会社
原稿・写真の準備1〜3か月発注者
実装3〜6週間制作会社
確認・修正2〜3週間発注者+制作会社
公開準備・検証1週間制作会社

原稿と写真の準備だけが、期間の幅が最も大きい工程です。 他の工程は作業量から見積もれますが、 ここは社内の都合で動くため、予測が立ちません。 この工程は他と並行して進められるので、 発注と同時に着手してください。

実際に止まる原因

原因典型的な遅れ対策
原稿が上がってこない1〜3か月担当と締切を決める/依頼する
デザインの確認が遅い2〜4週間確認期限を工程表に入れる
社内で意見がまとまらない2〜6週間取りまとめ役と決裁者を先に決める
後から関係者が増える2〜8週間キックオフで関係者を確定する
写真の被写体が集まらない2〜4週間撮影日を早めに確保する
途中で仕様を追加する2〜8週間追加分は別フェーズに回す

「後から関係者が増える」は最も厄介です。 デザインが確定した後に役員が登場し、方向性からやり直しになる。 これは実際によく起きます。 最終的に承認する人が誰かを、キックオフの時点で確定させてください。 可能なら、その人にデザインの初回提案から同席してもらうのが確実です。

確認する側のルールを決める

制作会社から出てきたものを確認する工程は、 やり方を決めておかないと必ず伸びます。

  1. 確認の期限を工程表に書き込む(「1週間以内に返す」を合意する)
  2. 取りまとめ役を1人にする(社内の意見を集約してから返す)
  3. 矛盾する指摘は社内で解決してから渡す(A氏とB氏で逆の指示、が最も混乱する)
  4. 指摘は理由とセットで書く(「なんとなく違う」では直しようがない)
  5. 段階を守る(構成の確認中に色の話をしない)

5つめが守れないと、確認が何周も繰り返されます。 構成が固まる前に細かい文言やあしらいを直しても、 構成が変われば全部やり直しになります。

公開日が動かせない場合

周年やイベントに合わせて公開日が決まっている場合、 期間ではなく範囲のほうを調整します。

調整の方法効果
公開時のページ数を絞る大。事例やコラムは後から追加できる
原稿を制作会社に依頼する大。最大の遅延要因を外せる
撮影を後回しにする中。仮の写真で公開し、後で差し替える
デザインの案数を減らす小。1〜2週間程度

「全ページ揃えてから公開」にこだわらないでください。 必須ページだけで公開し、残りを順次追加するほうが、 中身の薄いページを大量に並べて公開するより結果が良くなります。

工程表で確認すべきこと

  • 発注者側の作業が明記されているか(原稿提出日、確認期限、撮影日)
  • 確認にかかる期間が現実的か(3日で返せる社内体制かどうか)
  • 遅れた場合にどうなるか(公開日が後ろにずれるのか、範囲を削るのか)
  • 年末年始・連休が考慮されているか

工程表に発注者側の作業が書かれていない場合は、必ず追記してもらってください。 制作会社の作業だけが並んだ工程表は、 「発注者側はいつでも即答できる」という非現実的な前提で作られています。

よくある質問

企業サイトの制作期間はどれくらいですか?

10〜20ページ程度の一般的なコーポレートサイトで3〜5か月が目安です。30ページを超える、多言語対応がある、システム連携があるといった場合は6か月以上を見てください。これは「発注してから公開まで」で、制作会社を選ぶ期間はこれに含まれません。

一番よく遅れるのはどの工程ですか?

原稿と写真の準備です。デザインや実装が遅れることもありますが、数か月単位で止まるのはほぼ発注者側の素材待ちです。これは制作会社側では動かせないため、着手前に担当と締切を決めておくことが最大の対策になります。

公開日を決めてから発注してよいですか?

構いませんが、逆算して十分な期間があるか確認してください。周年やイベントに合わせて公開日を先に決め、発注が2か月前になると、内容が薄いまま公開することになります。公開日が動かせないなら、公開時の範囲を絞るほうが現実的です。

途中で仕様を変えたいときはどうすればいいですか?

デザイン確定前なら影響は比較的小さく済みます。実装が始まった後の変更は、費用も期間も追加になります。「後で変えられる範囲」と「今決めないといけないこと」をキックオフで確認しておいてください。

この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

進め方が決まったら、つぎは依頼先です

制作会社は出自によって得意分野が分かれます。紙が本業の会社、システムが本業の会社、それぞれの強みと弱みをまとめました。

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