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技術・仕様 / 更新:2026年8月19日

Welcart でECサイトを作る|WordPressに販売機能を足す

WordPressを使わないなら選ぶ理由がありません。使うなら強い選択肢です。

Welcart でECサイトを作る|WordPressに販売機能を足す

Welcart は、WordPress にEC機能を追加するプラグインです。 国産で、日本の商習慣に合わせた作りになっています。

カートASPやEC-CUBEと比べてどこが違い、 どういう場合に選ぶべきかを整理します。

Welcart の位置づけ

カートASPWelcartEC-CUBE
形態クラウドサービスWordPressプラグインECパッケージ
月額数千〜数万円+売上手数料サーバー代のみサーバー代のみ
初期構築安い高い
カスタマイズ制限ありPHPで自由PHPで自由
コンテンツとの相性弱い強い
向く規模小〜中小〜中中〜大

Welcart の特徴は「WordPressのなかで完結する」ことに尽きます。 商品もお知らせもコラムも同じ管理画面で扱え、 デザインもテーマとして一体で作れます。

逆に言えば、WordPressを使わないなら選ぶ理由がありません。 EC単体を立ち上げたいだけなら、カートASPのほうが早く、運用も安定します。

WordPressと同居する利点

  • コンテンツから商品へ自然につながる(記事の中に商品を差し込める)
  • 管理画面が1つで済む(更新担当が覚えることが少ない)
  • デザインを統一できる(サイトとECで見た目が変わらない)
  • SEOの資産が1ドメインに集まる(別ドメインのASPだと分散する)
  • 売上手数料がかからない(売れても月額が上がらない)

4つめは見落とされがちですが、効きます。 カートASPを別ドメインで立てると、 コラムで集めたアクセスと販売ページが別サイト扱いになります。 コンテンツで集客して売るなら、同じドメイン内にある意味は大きいです。

日本の商習慣に対応している

海外製のカートで手間になりがちな部分が、標準で用意されています。

項目内容
送料都道府県ごとの設定ができる
支払方法代金引換・銀行振込・コンビニ払いに対応しやすい
のし・ギフト注文時のオプションとして扱える
住所入力郵便番号からの補完、姓名の分割
特定商取引法の表記設定項目として用意されている
会員機能会員価格・購入履歴・お気に入り

送料の都道府県別設定は、実務で効く部分です。 海外製カートでは地域別送料の設定が難しく、 結局カスタマイズや外部サービスが必要になることがあります。

費用の考え方

「プラグインが無料」なので安く見えますが、 EC構築の費用は別途かかります。

項目費用の目安備考
Welcart本体無料プラグインとして導入
決済モジュール有料使う決済代行会社ごとに必要。数万円台のものが多い
有料テーマ有料使わずオリジナルで作ることも可能
サイト制作60万〜250万円デザイン・商品登録の仕組み・カスタマイズ
商品登録の代行1点数百〜数千円点数が多いと無視できない
サーバー月2,000〜10,000円ECは通常サイトより負荷が高い
保守月10,000〜50,000円WordPress本体・プラグインの更新を含む
決済手数料売上の3〜4%程度決済代行会社へ支払う

※ Welcart の有料モジュール・テーマの金額は改定されます。最新は公式サイトでご確認ください。

カートASPとの分岐点は売上規模です。 ASPは月額に売上手数料が乗るため、 売上が伸びるほど負担が増えます。 Welcart はサーバー代と保守費が固定なので、 一定の売上を超えると総額で逆転します。 逆に売上が小さいうちは、初期費用のぶんASPのほうが安く済みます。

保守が前提になる

Welcart は WordPress のプラグインなので、 WordPress の保守がそのままECの保守になります。

  • WordPress本体・Welcart・他プラグインの更新(止めると脆弱性が残る)
  • 更新前のバックアップ(受注データが入るため、通常サイトより重要)
  • 更新後の動作確認(購入完了まで実際に通す)
  • PHPバージョンの追従

ECでは「壊れていることに気づかない」が最も損失になります。 プラグイン更新で購入ボタンが動かなくなっても、 画面上は正常に見えることがあります。 更新後は必ずテスト注文まで通してください。

また、受注データがWordPressのデータベースに入るため、 バックアップの重要度が通常のサイトより高くなります。 復旧できないと注文履歴を失います。

向いている場合・向かない場合

向いている向かない
すでにWordPressサイトがあるWordPressを使う予定がない
コラムや実績で集客している販売だけできればよい
商品点数が数百点まで数千点以上ある
売上手数料を避けたい初期費用を最小にしたい
デザインをサイトと統一したいすぐ売り始めたい
のし・地域別送料などが要る越境ECが主目的
保守の担当を確保できる誰も保守できない

最後の行が現実的な分かれ目です。 カートASPはサービス提供元が保守してくれますが、 Welcart は自社(または制作会社)で見る必要があります。 保守の受け皿が無いなら、ASPのほうが安全です。

発注前に決めておくこと

  1. 商品点数と、型番・サイズ違いの数(点数が膨らむ商材か)
  2. 使う決済方法(決済モジュールの費用が決まる)
  3. 商品登録を誰がやるか(点数が多いと代行費が大きい)
  4. 送料のルール(地域別・重量別・無料条件)
  5. 会員機能・定期購入が要るか(拡張の要否が変わる)
  6. 保守を誰が担当するか

1つめは見積もりに直結します。 「商品100点」でも、 各商品にサイズ3種×色4種があれば実質1,200件の管理になります。 点数は組み合わせまで含めて数えてください。

よくある質問

Welcart は無料ですか?

本体(Welcart e-Commerce)は無料で使えます。ただしクレジットカード決済を入れるには有料の決済モジュールが必要で、有料テーマや拡張プラグインも別途あります。「プラグインが無料だからEC構築も無料」ではない点に注意してください。金額は改定されるため、最新は公式サイトで確認してください。

ShopifyやBASEと比べてどうですか?

目的が違います。カートASPはEC単体を早く立ち上げるのに向き、Welcart は既存のWordPressサイトに販売機能を足すのに向きます。コンテンツで集客していて、その延長で売りたい場合は Welcart、販売そのものが主目的ならASPのほうが早く安定します。

商品が何点くらいまで使えますか?

明確な上限はありませんが、数百点までなら問題なく、数千点を超えると管理画面の動作やDBの負荷が気になり始めます。型番・サイズ違いが多い商材は点数が膨らみやすいので、発注前に実際の点数で試してもらってください。

手数料はかかりますか?

Welcart自体に売上手数料はありません。かかるのは決済代行会社への手数料と、サーバー費用です。売上が増えても月額が上がらないのは、カートASPに対する明確な利点です。

この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

その要件、任せられる会社かどうか

技術的な要件が固まったら、次はそれを実現できる会社を選ぶ番です。得意分野の見極め方をまとめました。

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