【時間がない人向け】ホームページ発注前の準備9ポイント
これだけ決めてから声をかければ、見積もりの精度もスピードも上がります。
ホームページ制作の相談で最も多いつまずきは、 準備が足りないまま声をかけて、話が前に進まないことです。 制作会社側も、判断材料が無ければ見積もりを出しようがありません。
ここでは、相談前に決めておくべき9項目を挙げます。 すべて埋める必要はありません。1〜4だけでも決まっていれば、見積もりの精度は大きく上がります。
まず決める4つ(これだけは必須)
1. 何のために作るのか
「古くなったから」ではなく、公開後に何が起きてほしいのかを書いてください。
- 問い合わせを月◯件増やしたい
- 採用の応募を増やしたい
- 営業先に見せたときの信頼を高めたい
- 電話での問い合わせ対応を減らしたい(よくある質問を載せる)
目的が違えば、必要なページも費用も変わります。ここが最も重要です。
2. 予算の上限
幅で構いません。「100万〜150万円」と伝えれば、その範囲での提案が返ってきます。 相場が分からないならホームページ制作の相場を先に読んでください。
3. 公開したい時期
「できるだけ早く」は期日ではありません。 展示会、決算、採用の募集開始など、動かせない日があるなら必ず伝えてください。 10ページ規模で 2〜3か月が標準です。1か月しかないなら、範囲を絞る前提で相談することになります。
4. 社内の窓口と決裁者
誰が制作会社とやり取りし、誰が最終決定するのかを決めておきます。 デザインが完成してから役員の意見でやり直し、というのは最もよくある遅延の原因です。 決裁者にはデザインの初期段階で必ず見てもらうと決めておいてください。
目的・予算・時期・体制。この4項目をメールに書いて送るだけで、 最初の打ち合わせが1回分短縮でき、提案の精度も上がります。
できれば決めておきたい5つ
5. 必要なページ
完璧でなくて構いません。「会社概要、事業内容、実績、採用、問い合わせ」程度の箇条書きで十分です。 参考にしている他社サイトがあれば、そのページ構成をそのまま挙げてもよいでしょう。
6. 原稿と写真を誰が用意するか
ここが決まっていないと、見積もりは必ずズレます。3択で答えてください。
- 自社ですべて用意する
- 箇条書きは出せるので、整文と撮影を依頼したい
- 取材してもらってゼロから作ってほしい
金額の目安は関連業務の相場にまとめています。
7. 公開後に自分で更新したいか
「どのページを、誰が、どれくらいの頻度で更新するか」を決めてください。 お知らせだけなら CMS の実装は軽く済み、全ページ編集可能にすると費用が跳ね上がります。
8. 参考にしたいサイト(良い例・悪い例)
3つほど挙げて、それぞれ「どこが良いと思ったか」を一言添えてください。 「かっこいい」ではなく「情報が探しやすい」「写真が多くて雰囲気が伝わる」のように具体的に書くと、 デザインの手戻りが減ります。逆に「こうはしたくない」例も同じくらい有効です。
9. 現状の課題と数字
今のサイトのアクセス数、問い合わせ件数、よく見られているページが分かるなら共有してください。 数字があると、提案の中身が「見た目の刷新」から「成果の改善」に変わります。 Google アナリティクスを入れているなら、権限を渡すだけでも構いません。
- 各社に違う情報を伝える:条件が違えば比較になりません。同じ内容を送ってください。
- 他社の見積書をそのまま見せて値下げを迫る:受注のために範囲を削られ、結局は自社が損をします。
- 提案書だけもらって自社で作る:提案には作業が発生しています。信用を失います。
そのまま使える相談メールの例
はじめまして。株式会社◯◯の△△と申します。 自社サイトのリニューアルを検討しており、お見積りをお願いしたくご連絡しました。 ■目的:採用応募を増やしたい(現在は年間5名の応募) ■予算:120万〜180万円(税別) ■公開希望:2027年3月末(4月の新卒募集に間に合わせたい) ■ページ数:10〜15ページ想定(会社概要/事業内容/社員紹介/募集要項/応募フォーム) ■原稿・写真:箇条書きは用意できます。整文と撮影をお願いしたいです ■更新:募集要項とお知らせは自社で更新したい ■参考サイト:(URL)情報が探しやすい/(URL)写真で雰囲気が伝わる ■窓口:△△(決裁は代表) お手数ですが、ご対応可能かと概算のお見積りをいただけますでしょうか。
次にやること
準備ができたら、3社ほどに声をかけます。 規模の大きい案件や、社内で稟議を通す必要がある場合は、 RFP(提案依頼書)を作ると比較がさらに正確になります。
よくある質問
何社くらいに見積もりを取るべきですか?
3社が目安です。1社だと高いか安いか判断できず、5社を超えると比較と対応の手間が見合いません。得意分野の違う3社(実績の多い会社、価格重視の会社、業種が近い会社)に声をかけると比べやすくなります。
予算を伝えると足元を見られませんか?
逆です。予算を伝えないほうが、各社バラバラの前提で提案してくるため比較できません。「100万〜150万円で考えています」と幅で伝えると、その範囲で何ができるかの提案が返ってきます。予算に合わないなら、その時点で分かるほうがお互いのためです。
まだ要件が固まっていなくても相談してよいですか?
構いません。ただし「目的」と「予算の上限」だけは決めてから相談してください。この2つが無いと、制作会社も何を提案してよいか判断できず、結局は打ち合わせを重ねるだけで時間が過ぎます。
発注先を決める基準はなんですか?
金額だけで選ばないでください。「同じ業種の実績があるか」「担当者と話が通じるか」「提案が自社の課題に触れているか」の3点を見ます。特に、要望をそのまま受けるだけでなく、疑問点を質問してくる会社は信頼できます。
まとめ
- 必須は目的・予算・時期・体制の4つ。これだけで見積もり精度が上がる。
- 予算は隠さず幅で伝える。伝えないほうが比較できなくなる。
- 原稿と写真の担当を先に決める。ここが金額のブレの最大要因。
- 見積もりは3社。全社に同じ情報を伝える。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。