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技術・仕様 / 更新:2026年8月19日

ホームページのセキュリティ対策|費用ゼロでできる5つから

攻撃は脆弱性のあるサイトを機械的に探して回ります。規模は関係ありません。

ホームページのセキュリティ対策|費用ゼロでできる5つから

ホームページのセキュリティ対策は、 高価なツールを入れることではありません。

実際の被害の大半は、 更新されていない、パスワードが弱い、権限が広すぎるという 基本的な運用の問題から起きています。

何が起きるのか

被害症状影響
改ざん別サイトへ転送される/見えないリンクが埋め込まれる検索エンジンの警告、流入停止
不正ログイン管理画面を乗っ取られる内容の書き換え、データ流出
情報漏洩問い合わせ内容や会員情報が流出報告義務、信用の毀損
踏み台化他サイトへの攻撃や迷惑メールの送信元にされる加害者になる
サービス停止サーバーが応答しなくなる機会損失

最も気づきにくいのが改ざんです。 トップページが書き換えられれば当日分かりますが、 「特定の条件でだけ別サイトに転送する」といった細工は、 社内から見ると正常に見えます。 検索エンジンからの警告や、取引先からの指摘で初めて気づくことになります。

まずやるべき5つ(費用ゼロ)

  1. CMS本体とプラグイン・テーマを更新する(月1回でよい)
  2. 使っていないプラグイン・テーマを削除する(無効化では不十分。削除する)
  3. 管理画面のパスワードを強くする(使い回しをやめる)
  4. ユーザーの権限を必要最小限にする(更新担当は編集者権限で足りる)
  5. 退職者のアカウントを削除する

2つめの「無効化では不十分」は重要です。 無効化しただけのプラグインもファイルはサーバー上に残り、 脆弱性を突かれることがあります。 使わないものは削除してください。

5つめは忘れられがちです。 退職した社員や、契約が終わった制作会社のアカウントが 管理者権限のまま残っているサイトは珍しくありません。 年に1回、ユーザー一覧を確認してください。

更新を止めてしまう理由と、その対処

止まる理由対処
更新すると表示が崩れたことがあるテスト環境で試してから本番に適用する
カスタマイズがコアを触っていて更新できないフックや子テーマで作り直す
誰が更新するか決まっていない保守契約に含めるか、社内担当を決める
更新して壊れたときに戻せない更新前にバックアップを取る

「コアを触っていて更新できない」状態が最も危険です。 WordPressのコアファイルを直接改変すると、 更新するたびにその改変が消えるため、 更新を止めるという選択をしてしまいます。 結果として脆弱性が何年も放置されます。 この状態にあるなら、カスタマイズの方法を作り直すべきです。

費用をかける対策

対策費用の目安効果
WAF(攻撃の遮断)月0〜5,000円共用サーバーに標準搭載のことも多い
管理画面のIP制限設定のみ外部からの不正ログインを大幅に減らせる
二段階認証プラグインで無償パスワード流出時の被害を防ぐ
改ざん検知月1,000〜10,000円気づけないリスクを下げる
自動バックアップ(外部保存)月0〜3,000円復旧できる状態を保つ
脆弱性診断20万〜100万円会員機能や決済がある場合に検討

まずWAFが有効になっているか確認してください。 主要な共用サーバーには標準で用意されていますが、 初期状態でオフになっていることがあります。 管理画面で確認するだけなので、費用も手間もかかりません。

管理画面のIP制限も効果が大きい割に簡単です。 更新作業を社内からしか行わないなら、 会社の固定IPからのみ管理画面にアクセスできるようにすれば、 外部からの総当たり攻撃はそもそも届きません。

個人情報を扱う場合

問い合わせフォームで氏名・連絡先を受け取る時点で、 個人情報を扱っていることになります。

  • 全ページを常時暗号化する(httpsにする)
  • 取得した情報の保管場所と保管期間を決める
  • アクセスできる人を限定する
  • プライバシーポリシーに利用目的を明記する
  • 漏洩時の報告体制を決めておく

会員登録や決済を扱う場合は、要求される水準が一段上がります。 この場合は制作会社にセキュリティ要件を明示し、 対応内容を見積もりに含めてもらってください。

やられてしまった場合

  1. サイトを一時的に非公開にする(被害の拡大を止める)
  2. 制作会社・サーバー会社に連絡する
  3. 全パスワードを変更する(管理画面・FTP・データベース)
  4. 感染前のバックアップから復旧する
  5. 原因になった脆弱性を塞ぐ(塞がないと再発する)
  6. 個人情報が関わる場合は、報告と通知の要否を確認する

4つめで「感染前」のバックアップが必要になります。 改ざんに気づくまで数週間かかることがあるため、 保存期間が短いと正常な状態が残っていません。 この点でも、バックアップの保存期間は30日以上を確保しておくべきです。

5つめを飛ばすと必ず再発します。 復旧しただけでは、入り口はそのまま残っています。 どのプラグインの、どのバージョンの問題だったのかを特定してください。

よくある質問

うちのような小さい会社が狙われますか?

狙われます。攻撃の大半は「特定の会社を狙う」のではなく、<strong>脆弱性のあるサイトを機械的に探して回る</strong>形で行われます。規模は関係なく、更新が止まっているサイトが対象になります。

改ざんされるとどうなりますか?

見た目が変わらないまま、訪問者を別のサイトに転送する、不正なプログラムを配布する、といった状態になります。検索エンジンに検知されると警告が表示され、流入が止まります。取引先からの信用にも影響します。

WordPressは危険だと聞きました。

WordPress自体が特別に脆弱なわけではありません。利用者が非常に多いため攻撃の対象になりやすく、かつ<strong>更新されないまま放置されたサイトが多い</strong>のが理由です。本体とプラグインを更新し続けていれば、実務上のリスクは大きく下がります。

対策にどれくらい費用がかかりますか?

基本的な対策はほとんど費用がかかりません。更新、パスワード、権限設定、バックアップはすべて運用の話です。有償になるのは、WAFの導入(月数千円〜)や定期的な脆弱性診断(数十万円〜)といった上位の対策です。まず無償でできることを済ませてください。

この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

その要件、任せられる会社かどうか

技術的な要件が固まったら、次はそれを実現できる会社を選ぶ番です。得意分野の見極め方をまとめました。

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