構造化データ|FAQのリッチリザルトはもう出ません
順位は上がりません。ページの内容を機械に正確に伝えるための仕組みです。
構造化データは、 ページに書かれている内容を、機械が読める形式で併記する仕組みです。
「この文字列は会社名」「これは住所」「これは営業時間」といった意味を 明示することで、検索エンジンがページの内容を正確に理解できるようになります。
入れる価値があるもの
| 種類 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| Organization | 会社名・住所・電話・ロゴ・SNS | 会社情報が正確に伝わる |
| LocalBusiness | 店舗の営業時間・所在地 | 地域検索での理解が進む |
| BreadcrumbList | パンくずリスト | 検索結果に階層が表示される |
| Article | 記事の見出し・公開日・著者 | 記事として認識される |
| FAQPage | よくある質問 | 内容の理解。表示は限定的 |
| Product | 商品名・価格・在庫 | 価格などが検索結果に出ることがある |
| JobPosting | 求人情報 | 求人の検索結果に掲載され得る |
企業サイトでまず入れるべきは、上の3つです。 会社情報とパンくずは、 ほぼすべてのサイトに当てはまり、記述も難しくありません。
リッチリザルトへの期待は控えめに
構造化データを入れると検索結果が装飾される、 という説明を見かけますが、 実際に表示されるかは検索エンジン側の判断です。
| 種類 | 現在の状況 |
|---|---|
| パンくず | 表示されることが多い |
| 求人情報 | 専用の検索結果に掲載され得る |
| 商品の価格・在庫 | 表示されることがある |
| FAQ | 2023年8月に対象が大幅縮小。一般企業ではほぼ表示されない |
| 手順(HowTo) | 2023年に表示が終了 |
FAQとHowToの縮小は、実際に起きた変更です。 「FAQを構造化データで書けば検索結果に質問が並びます」という説明は、 現在の状況とは合っていません。
ただし表示されないから無意味というわけではありません。 ページの内容が正確に読み取られること自体に価値があり、 仕様が変われば再び表示される可能性もあります。 過度に期待せず、正しく書いておくのが適切な姿勢です。
書き方の原則
- ページに表示されている内容だけを書く
- 実際と異なる情報を書かない
- CMSから自動生成する
- 検証ツールでエラーが出ないか確認する
1つめが最も重要です。 ページに書かれていない内容を構造化データにだけ書くのは違反にあたり、 リッチリザルトが表示されなくなったり、 評価に影響したりすることがあります。
3つめは運用上の要点です。 手作業で書いていると、 ページを追加するたびに書き忘れが発生します。 テンプレート側で自動的に出力される形にしておけば、 更新担当者が意識しなくても維持されます。
会社情報の構造化データ
最も基本になるのが、会社の情報です。 トップページまたは全ページに1回、次の内容を記述します。
- 正式な会社名(登記上の名称)
- ロゴ画像のURL
- 公式サイトのURL
- 住所(郵便番号・都道府県・市区町村・番地)
- 電話番号
- SNSアカウントのURL
ここに書く内容は、サイト上の表記と完全に一致させてください。 会社概要ページの住所と、 構造化データの住所の表記が違うと、 同一の事業者だと認識されにくくなります。
検証のしかた
記述したら、必ず検証ツールで確認してください。 検索エンジンが提供している検証ツールに URLを入力すると、読み取り結果とエラーが表示されます。
| 確認すること | 意味 |
|---|---|
| エラーが出ていないか | 必須項目の欠落や書式の誤り |
| 警告が出ていないか | 推奨項目の欠落。必須ではない |
| 読み取られた内容が正しいか | 意図した情報が入っているか |
警告はすべて解消する必要はありません。 推奨項目のうち、自社に該当しないものは空欄で構いません。 無理に埋めるために実態と違う情報を書くほうが問題です。
発注時に確認すること
- どの種類の構造化データを入れるか
- CMSから自動生成されるか、手作業か
- ページを追加したときも自動で出力されるか
- 検証ツールでの確認まで含まれるか
「SEO対策込み」の見積もりに含まれているか、必ず確認してください。 構造化データは記述量が多く、 ページの種類ごとに設計が必要なため、 対応の有無で作業量が変わります。
よくある質問
構造化データを入れると順位が上がりますか?
直接は上がりません。構造化データは「ページの内容を機械が読める形で伝える」ものであって、順位を上げる仕組みではありません。ただし検索結果での見え方が変わり、クリック率が上がることで結果的に流入が増えることはあります。
FAQを書けば検索結果に質問が並びますか?
現在はほとんど表示されません。FAQのリッチリザルトは2023年8月に表示対象が大きく絞られ、政府機関や医療機関など一部のサイトに限定されました。一般企業のサイトでは表示されないと考えてください。ただし内容が読み取られること自体には意味があります。
手作業で書く必要がありますか?
CMSであれば自動で出力する仕組みを作れます。パンくずや記事情報は、ページを追加するたびに自動生成されるようにしておくべきです。手作業だと、追加したページで抜けが発生します。
間違った内容を書くとどうなりますか?
ページに表示されていない内容を構造化データに書くと、違反として扱われることがあります。評価が下がる、リッチリザルトが表示されなくなるといった影響が出ます。<strong>ページの内容と一致させる</strong>のが原則です。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。