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技術・仕様 / 更新:2026年8月19日

サーバーとドメインの選び方|制作会社任せの落とし穴

選定は任せてよいですが、契約名義だけは自社にしてください。

サーバーとドメインの選び方|制作会社任せの落とし穴

サーバーとドメインは、ホームページの土地と住所にあたります。 ここを制作会社に完全に任せきりにすると、 数年後に会社を変えたいときや、担当者が退職したときに動けなくなります。

技術的な選定は任せて構いません。ただし 「誰の名義で契約するか」だけは自社で決めてください。

名義は必ず自社にする

制作会社が自社のアカウント内にサイトを置き、 ドメインも制作会社名義で取得しているケースは実際に存在します。 この状態では、次のことが起こり得ます。

  • 制作会社を変えたいが、データを取り出せない
  • ドメインを移管するのに相手の協力が必要になる
  • 制作会社が廃業すると、サイトとメールが同時に止まる
  • 費用の内訳が分からず、相場より高く払い続ける

「自社名義で契約し、管理だけ委託する」が正解です。 制作会社には管理用のアカウントを発行して渡せば、作業に支障はありません。

サーバーの種類と選び方

種類月額の目安向いている用途
共用サーバー1,000〜3,000円コーポレート・採用・小規模EC
VPS2,000〜10,000円独自の構成が必要/複数サイト
クラウド従量制アクセス変動が大きい/システム連携
専用サーバー15,000円〜大規模・高負荷

ほとんどの企業サイトは共用サーバーで足ります。 「速いサーバーにしたい」という理由でVPSを選んでも、 表示速度の大半は画像とプログラムの作りで決まるため、体感はほとんど変わりません。

共用サーバーを選ぶ際に見るべきなのは、料金より次の点です。

  • PHPのバージョンを自分で切り替えられるか(CMSの要件に追従できるか)
  • 自動バックアップの保存期間と、復旧が有償かどうか
  • 無料SSLに対応し、自動更新されるか
  • ステージング環境(テスト用の複製)を作れるか
  • 障害時の情報公開が早いか

ドメインの決め方

種類取得条件使いどころ
co.jp日本で登記した法人。1社1つ企業サイトの第一候補
.jp日本に住所があれば可co.jp が取れない・複数必要な場合
.com / .net誰でも可海外展開・サービス名で取る場合

すでに co.jp を持っているなら、新しいドメインは基本的に不要です。 採用サイトやサービスサイトを別ドメインで立てると、 ドメインごとに検索評価を一から積み直すことになります。 recruit.example.co.jp のようなサブドメインか、 example.co.jp/recruit/ のようなサブディレクトリで運用するほうが有利です。

別ドメインが妥当なのは、事業として独立していて 会社名を前に出さないほうがよい場合や、 将来的に事業ごと切り離す可能性がある場合です。

ドメインを失う典型的なパターン

ドメインの失効はサイトとメールが同時に止まります。 取引先とのメールも届かなくなるため、影響はサイト停止より大きくなります。

原因対策
更新通知のメールが退職者宛だった連絡先を代表アドレス・共有アドレスにする
登録していたカードが失効していた法人カードにする/支払い方法を年1回確認
自動更新がオフになっていた自動更新を必ずオンにする
制作会社が管理していて連絡がつかない自社名義に移管しておく

失効したドメインは第三者に取得されることがあります。 一度取られると、同じドメインを取り戻すのは実質的に不可能です。

SSLについて

現在はすべてのページを https:// にするのが標準です。 問い合わせページだけ暗号化する、という考え方は過去のものになっています。

無料のSSL(Let's Encrypt など)は主要な共用サーバーが標準対応しており、 更新も自動です。 暗号化の強度は有料のものと変わりません。 有料の証明書が意味を持つのは、 発行時に運営組織の実在確認が行われる点で、 金融・決済など信頼の提示が重要な場合に使われます。

注意すべきなのは手動更新の証明書を入れている場合です。 期限切れになるとブラウザに警告が出て、訪問者が離脱します。 誰が更新するのかを保守契約で明確にしておいてください。

発注前に確認しておくこと

  1. サーバーとドメインの契約名義は自社か
  2. 管理画面のIDとパスワードを自社で保持しているか
  3. 更新通知の宛先は現役の社内アドレスか
  4. 支払い方法は法人の口座・カードか
  5. サーバー・ドメイン・SSLの費用が保守費に含まれるか、実費請求か

この5つは、制作の見積もり段階で確認できます。 後から変更するには移管や再取得の手間がかかるため、最初に決めておくのが最も安く済みます。

よくある質問

サーバーは制作会社に任せてよいですか?

選定と設定は任せて構いませんが、<strong>契約名義は自社にしてください。</strong>制作会社の契約に相乗りする形だと、関係が切れたときに移行が難しくなります。「自社名義で契約し、管理を委託する」が最も安全です。

共用サーバーで十分ですか?

コーポレートサイトや採用サイトなら共用サーバーで十分です。月1,000〜2,000円程度のプランで問題ありません。アクセスが集中するキャンペーン、独自のシステム連携、特定のミドルウェアが必要な場合はVPSやクラウドを検討します。

ドメインは何を選べばいいですか?

日本の企業なら co.jp が最も信頼されます。登記が必要で1社1つしか取得できないため、実在の証明になるためです。取得済みの会社なら、無理に別ドメインを取らずサブドメインやサブディレクトリで運用するほうが評価が集まります。

SSLは有料のものにすべきですか?

通常のコーポレートサイトなら無料のもので十分です。暗号化の強度に差はありません。違いは「運営組織の実在をどこまで証明するか」で、金融機関やECサイトなど信頼の提示が必要な場合に有料の証明書を使います。

この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

その要件、任せられる会社かどうか

技術的な要件が固まったら、次はそれを実現できる会社を選ぶ番です。得意分野の見極め方をまとめました。

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