営業代行と自社採用の比較|どちらが安いか
採用1人の年間コストは給与だけではありません。600万円では収まりません。
「外注は高い」という判断は、 採用の総コストを給与だけで見ていることが原因のことが多いです。 同じ土俵で並べてみます。
年間コストを揃えて比べる
| 項目 | 自社採用(年収400万円) | 営業代行(月60万円) |
|---|---|---|
| 給与・委託料 | 400万円 | 720万円 |
| 社会保険料(会社負担) | 60万円 | — |
| 採用費 | 50〜100万円 | — |
| 教育・研修 | 20〜50万円 | — |
| 設備・ツール(PC・携帯・SFA) | 30万円 | — |
| 管理者の工数 | 50万円相当 | 20万円相当 |
| 年間合計 | 610〜690万円 | 740万円 |
※ 金額の差は小さくなります。判断は費用ではなく、 立ち上がりの速さとノウハウを残すかで決まります。
費用以外の4つの軸
| 軸 | 自社採用 | 営業代行 |
|---|---|---|
| 戦力化まで | 6〜9か月 | 1〜2か月 |
| ノウハウの蓄積 | 社内に残る | 残りにくい(契約で一部確保可) |
| やめやすさ | 難しい | 1〜2か月前の通知で可 |
| 量の調整 | できない(人を増やすしかない) | 月ごとに増減できる |
| 商材の理解 | 深い | 浅くなりやすい |
| 採用リスク | 合わない人を採る可能性 | 合わなければ替えてもらえる |
使い分けの目安
・3か月以内に商談数を増やしたい(採用では間に合わない)
・新規事業で、続けるか分からない(撤退のしやすさが要る)
・季節変動が大きい(繁忙期だけ量を増やしたい)
・新規開拓のやり方が分からない(型を持っている先に頼む)
・既存営業を新規開拓に割けない
こういうときは採用
・商材の説明に深い知識が要る
・長期の関係構築が受注に直結する
・営業がそのまま事業の中核になる
・3年以上続ける前提がある
併用するときの分け方
| 工程 | 担当 | 理由 |
|---|---|---|
| リスト作成 | 外注 | 量がものを言う。ツールとノウハウがある |
| 初回接触・アポ獲得 | 外注 | 断られ続ける仕事。専門性が効く |
| 初回商談 | 自社 | 商材の説明と課題のヒアリング |
| 提案・クロージング | 自社 | 条件交渉と社内調整が要る |
| 失注後の追客 | 外注(インサイドセールス) | 期間が長く、自社では放置されがち |
| 既存顧客のフォロー | 自社 | 関係性が資産になる |
※ この分け方なら、外注の費用を入口だけに絞れます。 同時に、外注先が持ち帰る接触履歴を自社の SFA に残す運用にしておけば、 ノウハウが流出しません。
よくある質問
営業を1人採用するといくらかかりますか?
年収400万円の営業を1人雇う場合、<strong>社会保険料の会社負担(約15%)、採用費、教育費、設備・ツール、管理者の工数</strong>が乗ります。年間で<strong>600〜700万円</strong>、月あたり50〜60万円と見るのが実態に近い数字です。「給与400万円」だけで比べると、外注が高く見えてしまいます。
戦力になるまでどのくらいかかりますか?
<strong>採用に2〜3か月、立ち上がりに3〜6か月</strong>が目安です。求人を出してから成果が出るまで、半年から9か月を見ておく必要があります。営業代行なら契約から1〜2か月で稼働が始まるため、<strong>急いで数字が要るときは外注が有利</strong>です。
ノウハウが残らないのが心配です。
そのとおりで、これが外注の最大の弱点です。対策としては、<strong>トークスクリプト、断られた理由の分類、接触履歴を自社に残す契約にしておく</strong>ことです。また、自社の営業を1名だけ置いて代行会社と並走させると、やり方が社内に移ります。
結局どちらを選ぶべきですか?
<strong>併用が現実的</strong>です。新規開拓の入口(リスト作成・架電・アポ獲得)は外注し、商談から先は自社で持つ形が最も多く使われています。入口は量がものを言うので外注が効率的で、商談以降は商材の理解と関係構築が要るため自社が向きます。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。