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運用・保守 / 更新:2026年8月19日

自社で更新できる範囲と、制作会社に頼むべき範囲

「CMSを入れれば全部触れる」ではありません。範囲は発注時に決まります。

自社で更新できる範囲と、制作会社に頼むべき範囲

「自社で更新できるようにしたい」は、ホームページ制作でほぼ必ず出る要望です。 ただし「更新できる」の範囲は、思っているより狭いのが普通です。

ここを曖昧にしたまま発注すると、公開後に 「ここも自分で直せると思っていた」というずれが必ず起きます。

CMSで更新できるのは「更新できるように作った場所」だけ

WordPress を入れれば全部触れる、と思われがちですが違います。 制作会社は「ここは更新される」と想定した場所だけを更新可能に作ります。

だいたい自社で更新できる通常は制作会社に依頼
お知らせ・ブログの投稿トップページのレイアウト変更
実績・事例の追加グローバルナビの項目追加
スタッフ・メンバーの追加新しい種類のページを作る
既存ページの文章の差し替えフォームの項目を増やす
画像の差し替えデザインの調整・色の変更

右側を自社でやろうとすると、たいてい崩れます。 グローバルナビに1項目足すだけでも、スマートフォンでの折り返しや 他ページとの整合を考える必要があり、見た目以上に影響範囲が広いためです。

「更新できるようにする」にはコストがかかる

更新可能な箇所を増やすほど、制作費は上がります。 固定の文章として作れば早いものを、 管理画面から入力できる仕組みとして作り直す必要があるためです。

作り方制作コスト運用
固定ページとして作る安い変更のたびに依頼が必要
管理画面から編集できるようにする高い自社で変更できる

年に1回しか変わらない箇所を更新可能にするのは、たいてい割に合いません。 会社概要や代表挨拶は、更新可能にする費用より依頼したほうが安く済みます。 逆にお知らせや実績のように月単位で増えるものは、必ず更新可能にすべきです。

見積もりを比べるときは、 「どこが更新可能か」が同じ条件になっているかを確認してください。 安い見積もりは更新可能な範囲が狭いだけ、ということがよくあります。

判断の基準

更新可能にするかどうかは、頻度と難易度の2軸で決まります。

更新が多い更新が少ない
作業が簡単自社で更新(必ず更新可能に)自社でも依頼でもよい
作業が複雑依頼(または簡単に作り直す)依頼

複雑かつ更新が多いものは、仕組みのほうを見直したほうが早いことがあります。 たとえば毎月手作業で表を組み直しているなら、 一覧として自動生成される作りに変えれば、更新作業そのものが消えます。

自社更新で実際に起きるトラブル

  • 画像をそのまま上げて重くなる:スマートフォンで撮った写真は数MBあり、表示速度が落ちる
  • Wordから貼り付けて書式が崩れる:見えない書式情報が一緒に入る
  • 見出しを見た目で選んで構造が壊れる:大きく見せたいだけで見出しを使うとSEO上不利になる
  • プラグインを勝手に入れて競合する:表示が崩れる・管理画面が開かなくなる
  • 更新を止めて脆弱性が放置される:改ざんの原因になる

いずれも権限設定とルールで防げます。 更新担当者には管理者権限ではなく編集者権限を渡し、 プラグインの追加やテーマの編集ができないようにしておいてください。 これだけで事故の大半は起きなくなります。

発注前に決めておくこと

  1. 更新するページと頻度を書き出す(月に何回、何を更新するか)
  2. 更新の担当者を決める(この人が操作できる前提で作ってもらう)
  3. 更新可能にする箇所を見積もりに明記してもらう
  4. 操作マニュアルを納品物に含めてもらう(担当が変わっても続けられる)
  5. 更新を依頼する場合の単価と納期を確認する

操作マニュアルは必ず納品物に入れてください。 「口頭で説明したので大丈夫」で済ませると、担当者が変わった時点で更新が止まります。 実際の画面を使った手順書を、更新する箇所ごとに用意してもらうのが確実です。

よくある質問

CMSを入れれば何でも自社で更新できますか?

できません。CMSで更新できるのは「更新できるように作った場所」だけです。トップページのレイアウトやデザインは、CMSを入れても通常は触れません。見積もり時に「どこを自社で更新できるようにするか」をページ単位・要素単位で確認してください。

ブロックエディタなら自由にデザインできると聞きました。

自由度は高いですが、自由すぎるとページごとに見た目がばらつきます。BtoBサイトでトンマナを保ちたい場合は、あえて使える範囲を制限したほうが結果的にきれいに保てます。「何でもできる」と「運用できる」は別の話です。

更新を頼むと1回いくらくらいですか?

テキストの差し替え程度なら5,000〜15,000円、新規ページの追加なら30,000〜100,000円が一般的な水準です。月額の保守契約に「月◯時間まで」の作業枠が含まれている場合もあります。回数が読めるなら都度払い、読めないなら定額のほうが管理しやすくなります。

自社で触って壊してしまうのが怖いです。

その不安は正しく、実際に壊れます。対策は2つで、権限を限定したユーザーで運用することと、自動バックアップを必ず入れておくことです。この2つがあれば、壊しても戻せます。

この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

つぎは、実際に依頼先を探す段階です

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