サイトが表示されないときの対応|原因の切り分けと連絡先
最も時間を失うのは「誰に連絡すればよいか分からない」時間です。
ホームページが表示されなくなったとき、 最も時間を失うのは「誰に連絡すればよいか分からない」時間です。
原因の切り分けは、専門知識が無くてもある程度できます。 先に切り分けておくと、連絡してからの復旧が早くなります。
まず切り分ける
| 確認 | 方法 | 分かること |
|---|---|---|
| 自分だけか、全員か | スマートフォンのモバイル回線で開く | 社内ネットワーク側の問題か |
| いつから見えないか | 心当たりのある作業を思い出す | 更新作業が原因か |
| どのページが見えないか | トップと下層を両方開く | 全体障害か部分的な問題か |
| メールは届くか | 自社ドメイン宛にメールを送る | ドメイン全体の問題か |
4つめが重要な判断材料です。 サイトが見えず、かつメールも届かない場合は、 ドメインの失効である可能性が高くなります。 この場合、サーバーやサイトのデータに問題はありません。
症状ごとの原因
| 症状 | 考えられる原因 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 画面が真っ白 | プログラムのエラー、更新の失敗 | 制作会社 |
| 「保護されていない通信」の警告 | SSL証明書の期限切れ | サーバー会社 |
| サーバーが見つからない | ドメインの失効、DNSの設定変更 | ドメイン管理会社 |
| 500エラー | サーバー側のエラー、設定ファイルの不整合 | 制作会社/サーバー会社 |
| 403エラー | アクセス権限、セキュリティ設定 | サーバー会社 |
| 404が大量に出る | ファイルの消失、URL構造の変更 | 制作会社 |
| 極端に遅い | アクセス集中、サーバー障害 | サーバー会社 |
| 別のサイトに転送される | 改ざんの可能性 | 制作会社(至急) |
「別のサイトに転送される」は最も緊急度が高い状態です。 改ざんされている可能性があり、 訪問者に被害が及ぶおそれがあります。 まずサイトを非公開にして、被害の拡大を止めてください。
更新直後に壊れた場合
CMSやプラグインを更新した直後に表示がおかしくなった場合、 原因はほぼその更新です。
- 直前に更新したものを特定する
- バックアップから戻す(最も確実で早い)
- 戻せない場合は、更新したプラグインを1つずつ無効化する
- 原因を特定したら、そのプラグインの代替を検討する
更新前にバックアップを取っていれば、10分で戻せます。 取っていない場合、原因の特定から始めることになり、 半日から数日かかることがあります。 これがバックアップを更新前に取るべき最大の理由です。
ドメインとSSLの期限切れ
障害のうち、完全に防げるのがこの2つです。 それでも実際に起きます。
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 更新通知が退職者宛に届いていた | 連絡先を共有アドレスにする |
| 登録していたカードが失効していた | 法人カードにする/年1回確認 |
| 自動更新がオフだった | 自動更新をオンにする |
| 制作会社が管理していて連絡がつかない | 自社名義に移管する |
ドメインが失効するとメールも止まります。 取引先とのやり取りが同時に断絶するため、 サイト停止よりはるかに影響が大きくなります。 年に一度、有効期限と支払い方法を確認する日を決めてください。
連絡先を1枚にまとめておく
障害が起きてから連絡先を探すと、それだけで数時間から数日を失います。 次の情報を1枚にまとめ、複数人が見られる場所に置いてください。
| 項目 | 控えておく内容 |
|---|---|
| 制作会社 | 担当者名・電話・メール・緊急時の連絡方法・対応時間 |
| サーバー会社 | サービス名・契約者ID・サポート窓口・障害情報ページのURL |
| ドメイン管理会社 | サービス名・契約者ID・有効期限 |
| 保守契約 | 契約範囲・対応時間・復旧作業が有償か |
| 社内の担当 | 一次対応する人・不在時の代理 |
「対応時間」を確認しておくことが重要です。 多くの制作会社は平日日中のみの対応です。 金曜の夜に止まると、月曜まで動かない可能性があります。 それが許容できないなら、24時間対応の保守契約が必要という判断になります。
復旧後にやること
- 原因を記録する(同じことが起きたときに早く直せる)
- 再発防止の対応をする(更新手順の見直し、自動更新の設定など)
- バックアップが機能していたか確認する
- 復旧までにかかった時間を記録する
4つめの記録は、次の投資判断の材料になります。 復旧に3日かかったという事実があれば、 保守契約の水準を上げる、バックアップの体制を変えるといった判断が 社内で通りやすくなります。
止まる前にできること
- 連絡先の一覧を作る(今日できる。最も効果が大きい)
- ドメインとSSLの有効期限を確認する
- バックアップの保存先と保存期間を確認する
- 更新前にバックアップを取る手順を決める
- 保守契約の対応時間を確認する
いずれも費用はかかりません。 障害そのものを完全に防ぐことはできませんが、 止まっている時間は準備次第で大きく短縮できます。
よくある質問
自分だけ見えないのか、全員見えないのか分かりません。
確認方法があります。スマートフォンをWi-Fiではなくモバイル回線に切り替えて開いてみてください。これで見えるなら、社内のネットワークや自分の端末側の問題である可能性が高くなります。
真っ白になっていて何も表示されません。
プログラムのエラーで停止している可能性が高い状態です。直前にCMSやプラグインを更新していないか確認してください。更新が原因なら、バックアップから戻すのが最短です。心当たりが無ければ制作会社かサーバー会社に連絡してください。
「保護されていない通信」と警告が出ます。
SSL証明書の期限切れが最も多い原因です。自動更新の設定になっているか、サーバーの管理画面で証明書の有効期限を確認してください。手動更新の証明書を使っている場合、担当者の異動で更新が止まることがあります。
誰に連絡すればいいか分かりません。
それが最大の問題です。障害が起きてから連絡先を探すと、復旧が数日遅れます。制作会社・サーバー会社・ドメイン管理の連絡先を1枚にまとめて、複数人が見られる場所に置いてください。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。