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費用・相場 / 更新:2026年8月12日

ECカート(ASP)の比較|Shopify・MakeShop・futureshop・BASE

月額だけを見ると判断を誤ります。決済手数料まで含めた年間の総額で比べてください。

ECカート(ASP)の比較|Shopify・MakeShop・futureshop・BASE

ネットショップを作るとき、最初に決めるのがカート(ECプラットフォーム)です。 ここを間違えると、あとから「やりたいことができない」「手数料が思ったより重い」となり、 作り直しに 100万円単位のお金がかかります。

この記事では、制作会社に依頼する前に発注側が押さえておきたい カートASP の違いと、実際に払う総額の考え方を整理します。 料金体系は各社とも改定があるため、金額は 2026年8月時点の目安として読んでください。

主なカートASPの位置づけ

サービス月額の目安決済手数料の目安向いている規模・用途
BASE / STORES 0円〜3,000円3〜6.6% まず売ってみる段階。商品数が少なく、月商 100万円未満
カラーミーショップ 3,000円〜1万円3.0〜4% 小〜中規模。国内の決済・配送に一通り対応したい
Shopify 4,000円〜4万円3.25〜3.55% デザインの自由度が高い。越境ECやアプリ拡張を使いたい
MakeShop 1.1万円〜5万円3.14〜3.5% 中規模。国内向けの販促機能(クーポン・会員ランク)が標準で必要
futureshop 2.2万円〜7万円3.2〜3.5% 中〜大規模。ブランドサイトと一体で見せたい、実店舗と連携したい
ecforce / ebisumart など 5万円〜数十万円個別 定期通販・単品リピート通販、または大規模で個別要件が多い

※ 税別・2026年8月時点の一般的なプラン帯です。プランや決済手段によって変わるため、 最終的な金額は各サービスの公式料金表で確認してください。

月額ではなく「年間の総額」で比べる

カート選びで最も多い失敗が、月額だけを見て決めることです。 ECの費用は 月額 + 決済手数料(売上に比例) で決まります。 売上が伸びるほど、後者が支配的になります。

月商月額0円・手数料6%月額1万円・手数料3.5%差額(年間)
30万円年 21.6万円年 24.6万円△3.0万円
100万円年 72.0万円年 54.0万円18.0万円
300万円年 216.0万円年 138.0万円78.0万円
1,000万円年 720.0万円年 462.0万円258.0万円

月商 50万円あたりが分岐点です。それを超えるなら、 月額を払ってでも手数料の低いサービスを選んだほうが総額は下がります。 逆にまだ売上が読めない段階で月額の高いカートを契約すると、固定費だけが残ります。

見積もりを取る前に決めておくこと

「どのカートにするか」を制作会社に丸投げすると、その会社が使い慣れたカートに寄ります。 悪いことではありませんが、自社の要件(定期購入の有無・会員制度・実店舗連携)を 先に文章にしておくと、提案の妥当性を判断できます。

機能で見た向き・不向き

やりたいこと相性のよい選択注意点
定期購入・頒布会 ecforce などの定期通販向けカート、または MakeShop の定期機能 汎用カートにアプリで足すと、解約・スキップの運用が煩雑になりがち
越境EC(海外販売) Shopify 多通貨・多言語は得意。関税と配送の実務は別途詰める必要がある
実店舗との在庫・会員連携 futureshop、Shopify(POS 連携) 連携は「できる/できない」より、同期の頻度と粒度を確認する
BtoB(掛売り・取引先別価格) BtoB 対応の専用カート、またはパッケージ(EC-CUBE 等) 汎用ASPでは価格の出し分けに無理が出やすい
デザインを細部まで作り込む Shopify、futureshop テンプレートの構造上、変えられない箇所がある。要件は事前に確認
とにかく早く始めたい BASE / STORES 売上が伸びたときの手数料と、移行コストを織り込んでおく

制作会社に頼む場合の費用

カートASP を使う場合でも、制作費はかかります。内訳は次のとおりです。

項目費用の目安
既製テーマの調整(ロゴ・色・バナー差し替え)15万〜50万円
オリジナルデザイン(トップ+主要ページ)40万〜150万円
商品登録(1点あたり 300〜1,500円)点数×単価
決済・配送・税設定5万〜20万円
アプリ・拡張機能の選定と設定5万〜30万円
他カートからのデータ移行20万〜100万円
公開後の運用サポート(月額)3万〜15万円

詳しい内訳は ECサイト構築の費用相場 にまとめています。 カートを問わず共通してかかる費用も併せて確認してください。

「アプリで対応できます」を鵜呑みにしない

Shopify をはじめ、拡張アプリで機能を足せるカートは多くあります。ただしアプリは それぞれ月額がかかり、10個入れれば月数万円になります。さらにアプリ同士が干渉して 表示が崩れることもあります。提案にアプリが並んでいたら、 月額の合計と、そのアプリが止まったときの代替を確認してください。

年商別・現実的な選び方

年商現実的な構成
〜1,000万円BASE / STORES / カラーミーショップ。テンプレート中心、制作費は 30万円以内に抑える
1,000万〜1億円Shopify / MakeShop / カラーミー。オリジナルデザイン込みで 80万〜200万円
1億〜10億円futureshop / Shopify(上位プラン)。基幹連携と運用体制を含めて設計する
10億円〜大規模ASP、またはパッケージ・スクラッチ。カート単体ではなく物流・CRM と一体で検討

よくある質問

ECカートのASPは、結局どれを選べばよいですか?

年商 3,000万円くらいまでで、標準的な通販(都度購入)なら Shopify かカラーミーショップ、まず小さく始めるなら BASE / STORES が現実的です。定期購入やギフト、複雑な送料設定が必要なら MakeShop や futureshop のような国内カートのほうが標準機能で足ります。判断の順番は「必要な機能 → 年間の総額」です。

月額が安いカートを選べば安く済みますか?

いいえ。決済手数料が売上に比例するため、売上が伸びるほど手数料の差が効いてきます。月商 300万円なら、手数料が 1% 違うだけで年 36万円の差です。月額 0円のサービスより、月額 1万円で手数料が低いサービスのほうが安くなる分岐点があります。

カートASPでも制作会社に頼む必要がありますか?

テンプレートのまま使うなら自社でも公開できます。制作会社に頼むのは「ブランドに合わせたデザイン」「商品登録の一括作業」「他システムとの連携設定」が必要なときです。デザイン込みで 30万〜150万円が目安になります。

途中で別のカートに乗り換えられますか?

商品データと会員データは移せますが、購入履歴・ポイント残高・定期購入の契約情報は移行が難しいことがあります。URL が変わると検索順位も一度落ちます。乗り換えの実務費用は 50万〜200万円が目安なので、最初の選定で「3年後の売上規模」まで想定しておくほうが結果的に安く済みます。

まとめ

  • 比べるのは月額ではなく 月額+決済手数料の年間総額。月商 50万円が分岐点。
  • 定期購入・BtoB・実店舗連携がある場合は、汎用ASPで無理をせず専用のものを検討する。
  • 拡張アプリは便利だが、月額の積み上がりと依存のリスクを見ておく。
  • 乗り換えには 50万〜200万円かかる。3年後の売上規模を想定して選ぶ。
この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

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