CMSの比較|WordPress・ノーコード・スクラッチ
あとから乗り換えるのは高くつきます。最初に選ぶときの基準をまとめました。
ホームページをどの仕組みで作るかは、公開後の運用コストを大きく左右します。 あとから乗り換えると、作り直しに近い費用がかかります。
ここでは代表的な3つの選択肢を、更新のしやすさ・費用・乗り換えやすさで比較します。
3つの選択肢
| WordPress | ノーコード (STUDIO / Wix / ペライチ) | スクラッチ開発 | |
|---|---|---|---|
| 初期費用の目安 | 50万〜150万円 | 10万〜60万円 | 200万円〜 |
| 月額 | 1,000〜5,000円(サーバー) | 2,000〜6,000円(利用料) | サーバー費用 |
| 自社での更新 | できる(慣れが必要) | できる(分かりやすい) | 難しい |
| デザインの自由度 | 高い | 中(テンプレートの範囲) | 制限なし |
| 機能追加 | プラグインで対応可 | 限定的 | 何でも作れる |
| 他社への引き継ぎ | しやすい | サービス依存で難しい | 難しい |
| サービス終了リスク | なし(オープンソース) | あり | なし |
規模別の選び方
| 状況 | 向いているもの | 理由 |
|---|---|---|
| 5〜10ページ、更新は年数回 | ノーコード | 費用が抑えられ、自社で直せる |
| ブログや実績を継続的に増やす | WordPress | 記事の管理機能が充実している |
| 30ページ以上 | WordPress | ページ数が増えても管理できる |
| 予約・会員・決済が必要 | WordPress または スクラッチ | ノーコードでは実装しきれない |
| 基幹システムと連携する | スクラッチ | 要件が個別すぎてCMSに収まらない |
迷ったら WordPress が無難です。 世界のサイトの4割以上で使われており、扱える制作会社が多いため、 将来どこに引き継ぐことになっても対応できます。 逆にノーコードは、そのサービスを扱える会社が限られます。
ノーコードを選ぶときの注意
- サービスが終了したらサイトも消える:エクスポートできるか確認してください
- 月額を払い続ける前提:止めると公開も止まります
- 細かい調整に限界がある:「ここだけこうしたい」が通らないことがあります
- 対応できる制作会社が少ない:引き継ぎ先を探しにくくなります
それでも、小規模で更新が少ないサイトなら合理的な選択です。 費用が抑えられ、自社で直せる範囲も広くなります。
決める前に確認すること
制作会社に依頼する場合、次の3点を必ず聞いてください。
- なぜそのCMSを勧めるのか:自社が扱いやすいからだけの場合もあります
- 自社で更新できる範囲はどこまでか:文言だけか、ページ追加までできるか
- 他社に引き継ぐときに何を渡してもらえるか:データ・ID・ドメインの所有
3つ目が最も重要です。 制作会社を変えることは実際に起こります。 そのときに引き継げない作りになっていると、作り直すしかなくなります。
よくある質問
WordPress とノーコードはどちらがいいですか?
更新頻度と規模で決めてください。10ページ以下で更新も少ないならノーコードで十分です。ブログを継続的に書く、ページが増えていく、他システムと連携する見込みがあるならWordPress のほうが後で困りません。
WordPress はセキュリティが不安と聞きました
世界で最も使われているため狙われやすいのは事実です。ただし更新を適用し、不要なプラグインを入れず、管理画面にアクセス制限をかければ実用上の問題はありません。放置した場合に危険なのであって、CMS 自体の欠陥ではありません。
あとから別のCMSに乗り換えられますか?
費用がかかります。デザインは作り直し、記事は移行作業が必要です。10ページ規模で 30万〜80万円が目安です。乗り換え前提で選ぶより、最初に長く使えるものを選ぶほうが安く済みます。
スクラッチ開発が必要なのはどんな場合ですか?
会員機能や独自の業務フローが中心で、CMS の枠に収まらない場合です。通常の企業サイトでスクラッチにする理由はほとんどありません。費用が数倍になり、更新にも開発者が必要になります。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。