原稿作成・取材ライティングの費用相場
制作が遅れる原因の第1位は、デザインでも実装でもなく原稿です。
ホームページ制作でスケジュールが遅れる原因の第1位は、 デザインでも実装でもなく原稿です。
「原稿は自社で用意します」と決めたまま数か月が経ち、 デザインは完成しているのに公開できない、という状態は非常によくあります。
費用の目安
| 内容 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 既存資料をもとにした整理・リライト | 1ページ 1万〜3万円 | 元の文章がある場合 |
| 新規のページ原稿(取材なし) | 1ページ 2万〜6万円 | 資料とヒアリングをもとに執筆 |
| 取材ライティング | 1本 5万〜15万円 | 取材1〜2時間+執筆 |
| 社員インタビュー(採用サイト) | 1本 5万〜12万円 | 撮影は別途 |
| 導入事例(顧客への取材) | 1本 8万〜20万円 | 先方調整・確認工程を含む |
| コラム記事(SEO向け) | 1本 3万〜10万円 | 文字単価なら3〜10円が目安 |
導入事例が高いのは、執筆より調整に工数がかかるためです。 顧客企業へのアポイント、取材、原稿の確認、掲載許諾と、 相手のあるやり取りが複数回発生します。
自社で書く場合に失敗する理由
費用を抑えるために自社で書く判断自体は妥当です。 ただし次の3つが決まっていないと止まります。
- 誰が書くか(複数人で分担すると、全員が後回しにする)
- いつまでに書くか(サイト公開日ではなく、原稿の締切を別に切る)
- 何を書くか(白紙から書くのは難しい。項目と文字数の指定が要る)
3つめが最も重要です。 「このページの原稿をお願いします」だけでは書けません。 制作会社に原稿フォーマット(項目・文字数の目安・記入例)を 用意してもらうと、書く負担が大きく下がります。 これは多くの会社が無償で対応してくれます。
費用を抑えつつ質を保つ分け方
| ページ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 会社概要・沿革 | 自社で書く | 事実の記載。書きやすい |
| サービス紹介 | 自社で骨子 → プロが整える | 内容は自社しか知らない |
| トップページ | プロに依頼 | 短い文章で伝える技術が要る |
| 導入事例 | プロに依頼(取材) | 顧客対応と構成力が必要 |
| 採用ページ | プロに依頼(取材) | 本人の言葉を引き出す必要がある |
| コラム | まず自社で数本 | 反応を見てから外注を判断 |
トップページの文章は、分量が少ないぶん難易度が高い場所です。 「何をしている会社か」を数行で伝える必要があり、 社内の人ほど当たり前すぎて書けません。ここは依頼する価値が高い部分です。
原稿を依頼するときに渡すもの
ライターに丸投げすると、どこかで見たような一般論の文章になります。 他社が書けない情報を渡せるかどうかで、仕上がりが決まります。
- 実際の提案書・見積書(何をどう説明しているかが分かる)
- 営業でよく聞かれる質問(読者の疑問と一致する)
- 受注できた理由・失注した理由(強みが具体的に見える)
- 数字(実績件数、対応年数、納期、体制人数)
- 使ってはいけない表現(業界の規制、社内の言い回し)
数字が1つ入るだけで説得力が変わります。 「多くの実績があります」と「年間120件の対応実績」では、読み手の受け取り方が違います。
確認・修正の進め方
原稿の確認は、複数人がばらばらに赤字を入れると収束しません。
- 取りまとめ役を1人決める(社内の意見を集約してから返す)
- 1回目は構成、2回目は文言、と段階を分ける
- 「なんとなく違う」ではなく、理由を書く
- 無償修正の回数を事前に確認しておく(2回までが一般的)
構成が固まる前に文言を直すと、二度手間になります。 1回目は「この項目は不要」「この順番を入れ替えたい」といった大枠に集中し、 細かい言い回しは構成が確定してから指摘してください。
AIをどう使うか
下書きや構成案の作成には有効です。 ただしBtoBサイトで価値になるのは、 自社の実績・判断基準・現場の事情といった、外部から取得できない情報です。
AIはそこを知らないため、 放っておくと業界の一般論に落ち着きます。 同じテーマで他社も同じように生成すれば、似た文章が並ぶことになります。
現実的な使い方は、 事実と数字は人が用意し、構成と読みやすさの調整にAIを使うという分担です。 この形なら、書く負担を下げつつ内容の独自性は保てます。
よくある質問
原稿は自社で書いたほうが安いですよね?
費用は安くなりますが、<strong>原稿が上がってこないことがサイト公開の最大の遅延要因です。</strong>本業の合間に書くため後回しになり、数か月止まる例は珍しくありません。「自社で書く」と決めるなら、担当と締切を先に決めてください。
AIで原稿を書けば費用はかかりませんか?
下書きには使えます。ただしBtoBサイトでは、自社の実績・体制・判断基準といった<strong>外部から取得できない情報</strong>が価値になります。AIはそこを知らないため、どこかで見た一般論になります。事実を人が入れて、整える工程にAIを使うのが現実的です。
文字単価と記事単価、どちらで頼むべきですか?
企業サイトのページ制作は記事単価(ページ単価)が一般的です。文字単価は文字数を増やす動機が働くため、読みやすさより長さが優先されることがあります。コラム記事を継続的に発注する場合のみ文字単価が使いやすくなります。
取材ライティングは何が違うのですか?
書き手が実際に話を聞いて書く形式です。資料だけを渡して書いてもらう場合と比べて、具体例や現場の言葉が入り、内容が厚くなります。事例ページや社員インタビューでは、取材の有無で説得力が大きく変わります。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。