コラムを読んだ人をCVに繋げる方法|直帰で終わらせない設計
アクセスは増えたのにCVが増えない。原因は記事ではなく、読み終えた後の設計にあります。
コラム記事を書けば、SEOで一定のアクセスは集まります。 ただしその大半は、記事だけを読んで帰ります。
「アクセスは増えたのに問い合わせが増えない」という相談は非常に多く、 原因のほとんどは記事の質ではなく、読み終えた後の設計にあります。
まず前提:直帰は異常ではない
検索から来た記事ページの直帰率は、80〜90%が普通です。 「相場を知りたい」という目的で来た人は、相場が分かれば帰ります。これは自然な行動です。
直帰率を下げること自体を目標にすると、判断を誤ります。 関連記事を大量に並べて回遊させても、購買につながらない移動が増えるだけです。
| 見るべきでない指標 | 見るべき指標 |
|---|---|
| 直帰率 | 読了率(どこまでスクロールされたか) |
| PV数 | 記事別のCV貢献数 |
| 滞在時間 | 資料請求・診断など次の行動を取った率 |
繋がらない3つの理由
| 理由 | 内容 | 対処 |
|---|---|---|
| 検討段階が合っていない | 「相場を調べている段階」の人に問い合わせを求めている | 間の段階(資料・チェックリスト)を用意する |
| 受け皿がない | 記事の最後が会社紹介やフッターで終わっている | 記事のテーマと地続きの次の一手を置く |
| そもそも対象が違う | 発注しない層(同業・学生・調査目的)が大半 | キーワードを見直す。件数が少なくても発注に近い語を狙う |
3つ目は見落とされがちです。 「ホームページ 作り方」のような語は検索数が多い一方、 自作したい個人が中心で、制作会社を探している人はほとんどいません。 アクセスが増えてもCVが増えないのは当然です。
検討段階に合わせた「次の一手」
記事に来た人が、いまどの段階にいるかで、置くべきものが変わります。
| 検索語の例 | 検討段階 | 置くべきもの |
|---|---|---|
| ◯◯とは / 作り方 | 情報収集 | 関連記事、用語集。CVは狙わない |
| ◯◯ 費用 / 相場 | 検討初期 | 費用の目安表、見積もりチェックリスト |
| ◯◯ 比較 / おすすめ | 比較中 | 比較資料、選び方チェックシート |
| ◯◯ 制作会社 / 依頼 | 発注直前 | 問い合わせ、無料相談、会社検索 |
「相場」で来た人にいきなり問い合わせを求めるのは、距離が遠すぎます。 この段階では会社を絞り込んでもいません。 求めているのは「いくらくらいか」であり、その次に知りたいのは「どう選ぶか」です。
だからこの段階には、見積もりチェックリストや発注前の確認事項のような、 すぐ使えるものを置くと反応します。
記事内での導線の置き方
| 位置 | 置くもの | 効果 |
|---|---|---|
| 冒頭 | 目次 | 読了率が上がる。知りたい箇所へ直行できる |
| 本文の途中 | 関連記事への内部リンク | 疑問が生まれた箇所で解決先を出す |
| 結論の直後 | 資料・チェックリスト | 最も反応する位置 |
| 記事末尾 | 問い合わせ・会社検索 | 発注段階の人だけが押す |
最も効くのは「結論の直後」です。 記事末尾まで読む人は限られますが、 知りたかったことが分かった直後は、次の行動を取る気持ちが最も高くなっています。
逆に、記事の冒頭にバナーを大きく出すのは逆効果です。 まだ何も得ていない段階で売り込まれると、読む前に離脱されます。
資料の作り方
ダウンロード資料を用意する場合、記事の内容と地続きであることが条件です。
| 記事のテーマ | 効果のある資料 | 効果のない資料 |
|---|---|---|
| 制作費の相場 | 見積もりチェックリスト | 会社案内 |
| 発注の進め方 | RFPのひな形 | サービス紹介 |
| 制作会社の選び方 | 比較検討シート | 導入事例集 |
「その記事を読んだ人が、次に自分でやること」を助ける資料が最も反応します。 会社案内やサービス紹介は、発注先を絞り込んだ後に必要になるもので、 記事を読んでいる段階では求められていません。
効果の測り方
どの記事がCVに繋がっているかは、記事単位で追わないと分かりません。
- 記事別の読了率:どこまでスクロールされているか。途中で離脱が集中する箇所が改善点
- 記事別の次アクション率:資料請求・診断・問い合わせのいずれかを取った割合
- CVした人が最初に見た記事:入口になっている記事が分かる
- CVまでの閲覧数:1回で決まるのか、複数回訪問しているのか
「CVした人が最初に見た記事」が分かると、投資先が決まります。 多くの場合、CVの大半は少数の記事から生まれています。 その記事の周辺を厚くするほうが、無関係なテーマで本数を増やすより効きます。
進め方
- 既存記事のうち、どれがCVに繋がっているかを確認する
- アクセスは多いがCVゼロの記事を洗い出す(検索意図が合っていない可能性)
- CVに繋がっている記事に、結論直後の導線を追加する
- その記事のテーマに合わせた資料を1本作る
- 反応を見てから、周辺テーマの記事を増やす
記事を増やすのは最後です。 いまある記事から取りこぼしている分を拾うほうが、新規に書くより早く結果が出ます。 100本書いてから導線を考えるより、10本で型を作ってから増やすほうが確実です。
よくある質問
コラムの直帰率が90%を超えています。異常ですか?
異常ではありません。検索から来た記事ページの直帰率は 80〜90% が普通です。調べ物が済めば帰るのが自然な行動で、直帰率を下げること自体を目標にすると無理な回遊導線を作ることになります。見るべきは直帰率ではなく、読了した人のうち何%が次の行動を取ったかです。
コラムの最後に問い合わせボタンを置けばいいですか?
それだけでは動きません。「費用相場を調べていた人」にいきなり問い合わせを求めるのは距離が遠すぎます。資料請求・チェックリスト・簡易診断など、間の段階を用意してください。
記事を増やせばCVも増えますか?
比例しません。CVに繋がる記事とそうでない記事があり、多くの場合は少数の記事が大半のCVを生みます。まず既存記事のうちどれがCVに繋がっているかを確認してから、その周辺を増やすほうが効率的です。
ホワイトペーパーは効果がありますか?
記事の内容と地続きであれば効果があります。記事と無関係な会社紹介資料をダウンロードさせても繋がりません。記事で扱ったテーマを、実務で使える形にまとめたものが最も反応します。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。