物流の見積もり依頼|伝えるべき10の情報
発着地と重量だけでは足りません。荷姿と付帯作業が運賃を左右します。
同じ荷物なのに、3社の見積もりが 4万円・7万円・12万円ということがあります。 実力差だけが理由ではなく、各社が違う前提で計算していることが多いのです。 前提を揃えれば、比べられる数字が返ってきます。
伝えるべき10項目
| 項目 | 書き方の例 | 抜けると |
|---|---|---|
| 発地・着地 | 愛知県小牧市 → 東京都大田区 | — |
| 重量 | 約1.2t | 車格の判断ができない |
| 容積・荷姿 | 1100×1100 パレット4枚、高さ1.5m | 大きめの車で見積もられる |
| 数量・頻度 | 週2回、各4パレット | スポット扱いで割高になる |
| 時間指定 | 着荷 午前中希望(10〜12時) | 後から加算される |
| 積み下ろし | 発地はフォークリフトあり/着地は手降ろし | 荷役料が別請求になる |
| 荷物の性質 | 精密機器。振動を避けたい | 専用車が必要と後から分かる |
| 付帯作業 | 仕分け・検品は不要 | 作業込みで高く見積もられる |
| 希望納期 | 翌日着。急ぎではない | 特急扱いになる |
| 継続の見込み | 試験的に3か月、その後は継続予定 | スポット単価で出される |
「下記の条件で運賃のお見積もりをお願いします。
・発地:愛知県小牧市(フォークリフトあり)
・着地:東京都大田区(手降ろし、2t車まで進入可)
・荷物:金属部品。1100×1100 パレット4枚、総重量 1.2t、高さ1.5m
・頻度:週2回(火・金)、3か月試行のうえ継続予定
・時間:着荷 午前中希望
・付帯作業:なし(積み下ろしのみ)
・希望運賃:1回あたり6万円以内
条件を変えれば収まる案があれば、あわせてご提案ください。」
着地の進入条件(大型車が入れるか)は、書いておくと後の揉めごとが減ります。
倉庫・出荷代行を頼む場合
輸送だけでなく保管や出荷まで頼むなら、次も添えてください。
- 在庫量:常時何個・何パレットか。最大と最小
- 月間の入出庫件数:入庫何回、出荷何件
- 1出荷あたりの商品点数:ピッキングの行数に直結する
- 保管条件:常温・定温・冷蔵の別
- 受注データの形式:API 連携か CSV か
- 当日出荷の締め時刻:顧客に約束している時刻
・「4tで」と車格を指定する → 荷姿を伝えれば、2tで足りることもある
・手降ろしを言わない → 当日に「荷役は別料金です」となる
・着地の道路条件を伝えない → 大型車が入れず、積み替えが発生する
・継続かスポットかを言わない → 高いほうの単価で出てくる
・「なるべく安く」とだけ書く → 何を削れるか分からず、各社バラバラの提案になる
よくある質問
見積もりを取るとき、何を伝えればよいですか?
発着地・重量・容積・荷姿・数量・頻度・時間指定・付帯作業・荷物の性質・希望納期の10項目です。特に<strong>荷姿(パレット何枚、段ボール何箱)</strong>が抜けると、車格を大きめに見積もられて割高になります。
重量だけ伝えれば足りませんか?
足りません。トラックには積載重量と荷台の広さの両方に上限があり、<strong>軽くてかさばる荷物は荷台が先に埋まります</strong>。緩衝材や家具のような荷物は、重量で判断すると実態と合いません。
何社から取るべきですか?
3社が現実的です。同じ条件を書いた依頼書を渡してください。条件が揃っていないと、含まれる作業が違う見積もりが並び、比べても意味がありません。
予算は伝えたほうがよいですか?
伝えたほうが話が早く進みます。「この予算なら混載便で日数を1日多く見てください」「帰り便を待てば収まります」といった代案が出てきます。黙っていると、各社が別々の前提で組んだ見積もりが並びます。
まとめ
- 重量だけでは足りない。荷姿(パレット数・寸法)が車格を決める。
- 積み下ろしの方法と着地の進入条件を、必ず書く。
- 継続の見込みを伝えると、スポットより安い単価が出る。
- 予算を伝えると、条件を変えた代案が返ってくる。
運賃の目安は トラック輸送の運賃相場、 会社の選び方は 物流会社の選び方 を参照してください。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。