倉庫保管料の相場|坪貸し・個建ての違い
量が読めるなら坪貸し、変動するなら個建て。分岐点は稼働率です。
倉庫の費用は、保管料だけでは決まりません。 入出庫の回数が総額を大きく左右します。 保管料が安くても作業料が高ければ、回転の速い荷物では逆転します。
保管料の方式と相場
| 方式 | 相場 | 計算 | 向いている荷物 |
|---|---|---|---|
| 坪貸し(月極) | 坪 4,000〜8,000円/月 | 借りた面積 × 単価 | 量が一定。面積を使い切れる |
| 個建て | 1個 10〜100円/月 | 在庫数 × 単価 | 量が変動する。少量から |
| パレット建て | 1枚 3,000〜6,000円/月 | パレット数 × 単価 | パレット単位で動く |
| 三期制 | 個建て単価 × 3期 | 各期の在庫+入庫 | 回転が遅い荷物 |
※ 地域差が大きく、都心近郊は坪 8,000〜15,000円、地方は 3,000〜5,000円です。
10坪(坪6,000円 = 月6万円)を借りて、実際に使うのが5坪なら、
使っていない5坪ぶんも払っています。
同じ荷物を個建て(1個30円)で預けて在庫が1,500個なら月4.5万円。
この場合は個建てのほうが安くなります。
稼働率が5〜6割を下回るなら個建て、
常に8割以上使うなら坪貸し、が目安です。
作業料の相場
| 作業 | 相場 |
|---|---|
| 入庫(検品・棚入れ) | 1個 20〜80円 / パレット 500〜1,500円 |
| 出庫(ピッキング) | 1行 30〜100円 |
| 梱包 | 1件 100〜300円 + 資材費 |
| 流通加工(ラベル・セット組み) | 1個 10〜200円 |
| 棚卸し | 1回 3万〜15万円 |
倉庫の種類
| 種類 | 特徴 | 保管料の傾向 |
|---|---|---|
| 常温倉庫 | 一般的な荷物。最も選択肢が多い | 基準 |
| 定温倉庫 | 10〜20℃で管理。食品・化粧品・医薬品 | 1.5〜2倍 |
| 冷蔵・冷凍倉庫 | 光熱費が乗る。空きが少ない | 2〜4倍 |
| 危険物倉庫 | 消防法の許可が要る。数が限られる | 2〜3倍 |
| トランクルーム型 | 小口。書類や什器の一時保管 | 割高だが少量可 |
・保管料の計算方式(坪貸し・個建て・三期制のどれか)
・入出庫の作業料(月間の件数を伝えて総額を出してもらう)
・最低利用期間と解約予告(半年〜1年の縛りがあることがある)
・入出庫の受付時間(当日出荷の締め時刻、土曜の対応)
特に締め時刻は、EC のように「当日16時までの注文は即日発送」を掲げる場合、
そのまま自社の約束に響きます。
よくある質問
倉庫の保管料はいくらですか?
坪貸しなら<strong>坪あたり月 4,000〜8,000円</strong>が目安です。都心近郊は 8,000〜15,000円、地方は 3,000〜5,000円と地域差があります。個建てなら1個あたり月 10〜100円、パレット1枚なら月 3,000〜6,000円が中心です。
坪貸しと個建て、どちらが得ですか?
在庫量が安定していて<strong>借りた面積を使い切れる</strong>なら坪貸し、季節で大きく変動するなら個建てです。坪貸しは使わなくても満額かかるため、稼働率が5〜6割を下回ると個建てのほうが安くなります。
三期制とは何ですか?
1か月を10日ごとの3期に分け、<strong>各期の初日の在庫 + その期の入庫数</strong>に単価をかける方式です。月内に何度も入出庫すると、実際の保管量より多く数えられます。回転が速い荷物には向きません。
保管料のほかに何がかかりますか?
入出庫作業料、荷役料、光熱費(冷蔵・冷凍の場合)、棚やパレットのレンタル料、システム利用料などです。<strong>保管料だけを比べると総額を見誤ります</strong>。月間の入出庫件数を伝えて、総額で見積もってもらってください。
まとめ
- 坪貸しは坪 4,000〜8,000円/月。都心近郊は倍近くなる。
- 稼働率5〜6割が坪貸しと個建ての分かれ目。
- 三期制は回転が速い荷物に向かない。月内の入出庫が多いなら別方式を。
- 保管料だけでなく入出庫の作業料を含めた総額で比べる。
出荷まで任せる場合は 3PL の費用と選び方 を参照してください。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。