EC出荷代行(フルフィルメント)の費用相場
出荷1件あたり300〜800円が中心。月300件を超えると外注が現実的になります。
EC の出荷代行は「1件いくら」で語られがちですが、 実際の請求は保管料・作業料・配送料・資材費の合計です。 1件あたりの単価だけで比べると、総額を見誤ります。
費用の内訳
| 項目 | 相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 基本料(システム利用) | 月 1万〜5万円 | 受注データの連携 |
| 保管料 | 1個 10〜100円/月 または坪 4,000〜8,000円 | 在庫量で選ぶ |
| 入庫作業 | 1個 20〜80円 | 検品・棚入れ |
| ピッキング | 1行 30〜100円 | 1注文に商品2点なら2行 |
| 梱包 | 1件 100〜300円 | 資材費は別 |
| 資材 | 1件 30〜200円 | 箱・緩衝材・テープ |
| 配送料 | 1件 400〜900円 | サイズと地域で変わる |
| 返品処理 | 1件 200〜500円 | 検品と再入庫 |
基本料 3万 + 保管料 3万(在庫1,000個)
+ ピッキング 500行 × 50円 = 2.5万
+ 梱包 500件 × 200円 = 10万
+ 資材 500件 × 80円 = 4万
+ 配送 500件 × 600円 = 30万
合計 約52.5万円(1件あたり約1,050円)
配送料が全体の6割を占めます。ここを下げられるかが効きます。
自社出荷との比較
| 月間出荷 | 自社で処理する時間 | 判断 |
|---|---|---|
| 〜100件 | 月15〜20時間 | 自社で十分回る |
| 100〜300件 | 月30〜50時間 | 担当を決めれば回る。繁忙期は苦しい |
| 300〜1,000件 | 月50〜160時間 | 専任が必要。外注の検討時期 |
| 1,000件〜 | 複数名が必要 | 外注か、倉庫を借りて内製化 |
外注で変わること
- 波動を吸収できる:セールで出荷が3倍になっても人を増やさずに済む
- 当日出荷を維持できる:担当者の休みで出荷が止まらない
- 配送料が下がることがある:物量をまとめている会社は運賃が安い
- 作業場所が空く:オフィスの一角を在庫が占めている状態から抜けられる
・当日出荷の締め時刻(自社が顧客に約束する時刻に直結する)
・受注データの連携方法(API か CSV か。手作業が残ると意味が薄い)
・同梱物・ギフト包装の可否(チラシ、手書きカード、のし)
・誤出荷時の対応(再送の費用は誰が持つか)
・繁忙期の上限(1日何件まで出せるか)
特に同梱物は、ブランドとして続けてきたことが
「対応できません」で止まることがあります。先に確認してください。
よくある質問
EC の出荷代行は1件いくらですか?
梱包・ピッキングで<strong>1件 300〜800円</strong>、これに配送料(1件 400〜900円)と保管料が加わります。同梱物が多い、ギフト包装がある、複数商品を組み合わせる場合は上振れします。
何件くらいから外注したほうがよいですか?
<strong>月300件</strong>があたりが目安です。1件10分で処理するとして、300件で月50時間。ここを超えると片手間では回らなくなり、人を雇うか外注するかの判断になります。
Amazon の FBA と何が違いますか?
FBA は Amazon で売る商品に限られ、梱包も Amazon の形式になります。出荷代行なら<strong>自社サイト・楽天・実店舗の在庫を一元管理</strong>でき、同梱物やギフト包装も自由です。併用している事業者も多くあります。
繁忙期だけ頼めますか?
対応する会社はありますが、<strong>繁忙期だけの依頼は割高</strong>になり、断られることもあります。相手も繁忙期なので、そこだけ人員を空けるのが難しいためです。通年で頼み、波動を吸収してもらう形が現実的です。
まとめ
- 1件あたり 300〜800円(作業のみ)。配送料を含めると 1,000円前後。
- 費用の6割は配送料。ここを下げられる会社かどうかが効く。
- 外注の検討時期は月300件から。
- 当日出荷の締め時刻と、同梱物の可否を必ず確認する。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。