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費用・相場 / 更新:2026年8月12日

システムの保守・運用費用の相場

保守費は開発費の 10〜20%/年 が目安。何が含まれるかで倍近く変わります。

システムの保守・運用費用の相場

システムは作って終わりではありません。 むしろ費用の総額で見れば、運用期間のほうが大きくなることも珍しくありません。

ここでは保守・運用費の内訳と、契約範囲の決め方を整理します。

相場の考え方

実務では 開発費の 10〜20% を年額とするのが一般的です。

開発費年間保守費の目安月額換算
500万円50万〜100万円4万〜8万円
1,000万円100万〜200万円8万〜17万円
3,000万円300万〜600万円25万〜50万円
1億円1,000万〜2,000万円83万〜167万円

※ 税別。サーバー・クラウド費は別途。

保守に含まれる作業

項目内容含まれないことがある例
稼働監視死活監視、エラー通知24時間対応は別料金のことが多い
障害対応止まったときの復旧営業時間外、原因が他社システムの場合
不具合修正仕様どおり動かない箇所の修正「仕様変更」と判断されると別料金
脆弱性対応OS・ライブラリの更新大きなバージョン移行は別見積もり
バックアップ取得と保管復旧訓練(実際に戻せるかの確認)
問い合わせ対応操作方法の質問回数・時間の上限があることが多い
契約前に決める3つの線引き

対応時間:平日9〜18時か、24時間365日か(後者は2〜3倍になります)
復旧目標:何時間以内に復旧を目指すか。目標を書けない相手は要注意
不具合と仕様変更の境目:「設計書に書かれた挙動と違うもの」を不具合とするなど、判断基準を文章に

対応レベルで金額はこう変わる

レベル月額の目安内容
最小3万〜8万円監視と障害の一次受け。修正は都度見積もり
標準8万〜25万円上記+不具合修正、脆弱性対応、月数時間の作業枠
手厚い25万〜80万円上記+24時間対応、定例報告、改善提案、専任担当

インフラ費用は別で考える

保守費とサーバー費は別物です。混同すると比較を誤ります。

  • クラウド利用料:月 1万〜数十万円。構成と利用量で決まります( AWS のサーバー構築の費用を参照)
  • ライセンス費:商用ミドルウェアや監視ツールを使っている場合
  • SSL 証明書・ドメイン:年 数千円〜数万円
安い保守契約でよくある落とし穴

・監視はしているが、復旧作業は別料金
・バックアップは取っているが、戻せるか試したことがない
・脆弱性対応が「重大なもののみ」で、判断基準が示されていない
・担当者が1人しかおらず、退職・繁忙で連絡がつかない
金額の安さは、たいてい対応範囲の狭さと引き換えです。

自社でできることを増やして下げる

  • 一次切り分けを自社で行う:「全社で使えない」のか「特定の人だけ」なのかを整理して連絡するだけで、対応時間が短くなります。
  • 操作マニュアルを自社で持つ:問い合わせ対応の回数が減ります。
  • アカウント管理を自社で行う:管理画面から自分たちでできるようにしておくと、月次の作業依頼が不要になります。

委託先を変えたい場合の進め方は システム保守を移管する流れ にまとめています。

よくある質問

システムの保守費用はどれくらいが相場ですか?

一般に <strong>開発費の 10〜20% を年額</strong>とするのが目安です。1,000万円で作ったシステムなら年 100万〜200万円、月 8万〜17万円ほど。ただし何が含まれるかで倍近く変わるため、金額より契約範囲を先に確認してください。

保守契約は必要ですか?

外部と通信するシステムなら必要です。OS・ミドルウェア・ライブラリの脆弱性は継続的に公表されるため、更新しないシステムは時間とともに危険になります。社内限定で外部から到達できない場合は、最小限の契約でも成立します。

「保守」と「運用」はどう違いますか?

保守はシステムを正常な状態に保つ作業(更新・障害対応・不具合修正)、運用は業務としてシステムを回す作業(監視、バッチの実行確認、アカウント管理、データ登録)です。見積もりでは混ざっていることが多いので、どちらの話をしているか確認してください。

機能追加は保守費に含まれますか?

通常は含まれません。含まれるのは「壊れたものを直す」までです。月あたり一定の作業時間を含む契約(月 5時間まで等)もあります。契約時に「不具合修正」と「仕様変更」の線引きを文章にしておくと揉めません。

まとめ

  • 相場は 開発費の 10〜20%/年。金額より契約範囲で比べる。
  • 対応時間・復旧目標・「不具合と仕様変更の境目」を契約前に文章にする。
  • 保守費とサーバー費は別。合算して比較しない。
  • バックアップは「取っているか」ではなく「戻せるか」を確認する。
この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

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