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WEBシステム開発会社DBコラム / AWSのサーバー構築の費用・相場

費用・相場 / 更新:2026年8月12日

AWSのサーバー構築の費用・相場

構築費と月額のインフラ費は別物です。3年分の総額で比べてください。

AWSのサーバー構築の費用・相場

AWS の費用は「構築の作業費」と「毎月のクラウド利用料」の2つに分かれます。 見積もりを比べるときは、この2つを分けて考えないと判断を誤ります。

構築の作業費

構成作業費の目安内容
最小構成30万〜80万円 EC2 1台 + RDS。SSL、バックアップ、基本的な監視まで
標準構成80万〜250万円 ロードバランサー、複数AZ、オートスケール、監視・通知の整備
コンテナ構成150万〜400万円 ECS / EKS、CI/CD パイプライン、環境の分離(本番・検証)
高可用・高セキュリティ250万〜800万円 マルチAZ/リージョン、WAF、監査ログ、権限設計、災害対策

※ 税別。アプリケーションの開発費は含みません。

月々のクラウド利用料

規模月額の目安構成の例
社内小規模1万〜3万円t系インスタンス1台 + 小さめのRDS。営業時間のみ稼働も可
業務システム3万〜15万円アプリ2台 + RDS(マルチAZ) + ロードバランサー + S3
常時稼働・冗長化15万〜50万円上記 + キャッシュ + CDN + 監視基盤 + バックアップ保管
大規模50万円〜コンテナ基盤、データ量が多い、リージョン冗長
3年分の総額で比べる

構築費が安くても、月額が高い構成では総額で逆転します。 たとえば構築費 50万円・月8万円の構成は3年で 338万円、 構築費 150万円・月4万円の構成は3年で 294万円です。 見積もりを取るときは、想定する月額も一緒に出してもらってください。

費用が膨らむ典型パターン

原因起きること対策
データ転送量(外向き)画像や動画の配信で急増CloudFront を挟む。画像を最適化する
バックアップの蓄積スナップショットが消されず積み上がる保持世代のルールを決めて自動削除
検証環境の消し忘れ使っていないリソースが課金され続けるタグ付けと定期棚卸し。夜間停止の自動化
ログの保存CloudWatch Logs が想定外に増える保持期間を設定。S3 へ移して保管
過剰なスペック「念のため」で大きく取っている稼働後1か月の実測で見直す

コストを下げる打ち手

  • Savings Plans / リザーブドインスタンス:1〜3年の利用を約束すると 20〜60% 下がります。稼働が読めてきた段階で検討します。
  • 夜間・休日の停止:社内システムなら、使わない時間に止めるだけで数割下がります。
  • ストレージ階層の見直し:古いデータは S3 の低頻度アクセス階層へ移します。
  • マネージドサービスの活用:自前で立てて運用するより、結果的に人件費まで含めた総額が下がることがあります。
  • 実測してから右サイズ化:稼働1か月後の見直しは必ず予定に入れてください。
アカウントは自社名義で作る

開発会社のアカウント配下に置かれると、契約を切り替えるときに移行作業(数十万円規模)が発生します。 請求も内訳が見えなくなりがちです。 AWS アカウントは自社で開設し、開発会社には権限を渡す形にしてください。 これは 保守を移管するときにも効いてきます。

見積もりで確認すること

  • 想定する月額と、その前提(アクセス数・データ量)
  • 冗長化の有無。1台構成なら、その台が落ちたときにどうなるか
  • バックアップの取得頻度・保持期間・復旧手順
  • 監視の内容(何を検知し、誰に通知するか)
  • IaC(Terraform 等)で構成が管理されるか。手作業だと引き継げません
  • アカウントの名義と、権限の設計

運用にかかる費用は システムの保守・運用費用の相場 にまとめています。

よくある質問

AWS でサーバーを構築するといくらかかりますか?

構築の作業費は、小規模な構成(サーバー1台+DB)で 30万〜80万円、冗長化した標準構成で 80万〜250万円、可用性やセキュリティ要件が高い構成で 250万〜800万円が目安です。これとは別に、毎月のクラウド利用料がかかります。

月々のインフラ費用はどれくらいですか?

社内向けの小さなシステムで月 1万〜3万円、一般的な業務システムで月 3万〜15万円、冗長化して常時稼働させる構成で月 15万〜50万円が目安です。アクセス量とデータ量に比例して増えます。

レンタルサーバーではだめですか?

要件次第です。単純な Web サイトや小規模な業務システムなら、レンタルサーバー(月数千円)で十分なことも多くあります。AWS が向くのは、負荷の変動が大きい、構成を細かく制御したい、他の AWS サービスと組み合わせたい場合です。

費用が急に増えることはありますか?

あります。典型は「データ転送量」と「バックアップの保存量」です。また、検証用に立てたリソースの消し忘れも定番です。予算アラート(Budgets)を必ず設定し、月次で内訳を確認してください。

まとめ

  • 構築費(30万〜800万円)と月額(1万〜50万円超)は別物。3年分の総額で比べる。
  • 費用が膨らむのは転送量・バックアップ・消し忘れ。予算アラートを必ず設定する。
  • 稼働1か月後に実測で右サイズ化する前提で設計する。
  • AWS アカウントは自社名義で開設する。
この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

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