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費用・相場 / 更新:2026年8月12日

システム開発の費用相場|人月単価と工程別の内訳

見積もりは「人月単価 × 工数」で決まります。まずこの2つの読み方から。

システム開発の費用相場|人月単価と工程別の内訳

システム開発の見積書は、ホームページ制作と違って 「トップページ 20万円」のような分かりやすい形では出てきません。 ほとんどは 人月単価 × 工数 という掛け算です。

この2つの読み方が分かれば、金額の妥当性はかなり判断できるようになります。

人月単価の相場

1人のエンジニアが1か月働く分の金額です。役割と会社の規模で変わります。

役割人月単価の目安担当する仕事
プロジェクトマネージャー100万〜200万円全体の計画・進捗・課題の管理
上級エンジニア / アーキテクト100万〜160万円設計方針、技術選定、難所の実装
中堅エンジニア70万〜110万円設計と実装の中心
初級エンジニア50万〜80万円指示のある実装、テスト
オフショア(ベトナム等)30万〜60万円仕様が固まった部分の実装

※ 税別。大手SIerでは 150万円を超えることもあります。

工程ごとの内訳

総工数は各工程に配分されます。比率が大きく崩れている見積もりは注意が必要です。

工程比率の目安やること
要件定義10〜20%業務を整理し、作るものを決める
基本設計10〜15%画面・帳票・データ構造を決める
詳細設計5〜10%実装できる粒度まで落とす
実装30〜40%プログラムを書く
テスト20〜30%単体・結合・総合・受入
プロジェクト管理10%前後進捗管理、課題管理、報告
実装だけを比べても意味がない

「実装が安い」会社でも、要件定義とテストが薄ければ総額は変わらないか、むしろ高くつきます。 プログラムを書く時間は全体の 3〜4割にすぎません。 残りの 6〜7割は決めることと確かめることに使われます。

規模別の総額の目安

規模総額の目安内容の例
小規模100万〜500万円画面 10〜20枚。既存業務の一部をシステム化。外部連携なし
中規模500万〜2,000万円画面 30〜80枚。複数部署が使う。権限管理や帳票あり
大規模2,000万〜1億円基幹システム。既存システムとの連携、データ移行あり
超大規模1億円〜全社基幹の刷新。複数年にわたる

金額を押し上げる要因

要因効き方
既存システムとの連携相手側の仕様調査に時間がかかる。API が無いと大幅増
データ移行元データが汚いほど工数が増える。移行だけで数百万円のことも
権限管理の細かさ「部署ごと・役職ごと・項目ごと」と細かくなるほど設計もテストも増える
帳票(印刷物)レイアウトの微調整が積み重なる。1帳票あたり数万〜数十万円
止められない要件可用性を上げる構成が必要になり、インフラ費も上がる
個人情報・決済セキュリティ要件と監査対応の工数が乗る
「一式」の見積もりは受け取らない

工程別・機能別の内訳が無い見積もりは、比較も検証もできません。 さらに、後から「その作業は含まれていません」となったときに反論する材料もありません。 工数(人日または人月)と単価が分かれて書かれているかを必ず確認してください。

安くするために発注側ができること

  • 現行の業務フローを書き出しておく:ヒアリングの回数が減り、要件定義の工数が下がります。
  • 「今すぐ要る機能」と「あとでよい機能」を分ける:段階的に作れば初期費用は下げられます。
  • 帳票と権限を減らす:この2つは工数に効きます。本当に必要な数まで絞ってください。
  • 既存データを整理する:移行費用が下がります。
  • 意思決定者を決めておく:仕様の確定が遅れると、待ち時間もコストになります。

予算の組み方は システム開発の予算取りの方法 に、 依頼先の選び方は システム開発会社の選び方 にまとめています。

よくある質問

システム開発の費用はどうやって決まりますか?

ほとんどの見積もりは「人月単価 × 工数(人月)」で計算されます。人月単価は 60万〜160万円が中心帯で、担当する技術者の役割と会社の規模で変わります。工数は機能の数ではなく、<strong>考えることの多さ</strong>で決まります。

同じ要件なのに、会社によって見積もりが2倍違うのはなぜですか?

主な理由は3つです。①人月単価が違う(大手ほど高い)②要件の解釈が違う(テストや移行を含むかどうか)③リスクの見込み方が違う(不確実な部分を多めに積むか、後で精算するか)。金額だけを比べても意味がないので、前提条件を揃えて比較してください。

小さなシステムなら 100万円以下でできますか?

要件が明確で、画面が10枚程度、外部連携が無ければ可能です。ただし要件定義から任せる場合は、その工程だけで数十万円かかります。「何を作るか」が自社で言語化できているほど安くなります。

追加費用が出ないようにするにはどうすればよいですか?

完全に防ぐことはできません。現実的なのは「変更が起きる前提で、追加が発生する条件と単価を先に決めておく」ことです。契約形態によっても扱いが変わるため、<a href="/websys-db/column/system-contract">請負と準委任の違い</a>も確認してください。

まとめ

  • 見積もりは 人月単価 × 工数。単価は 60万〜160万円が中心帯。
  • 実装は全体の 3〜4割。要件定義とテストが薄い見積もりは後で高くつく。
  • 連携・移行・権限・帳票が、金額を押し上げる4大要因。
  • 「一式」ではなく、工数と単価が分かれた見積もりをもらう。
この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

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