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WEBシステム開発会社DBコラム / EC-CUBE・Welcart で作るECサイト|費用と選び方

費用・相場 / 更新:2026年8月12日

EC-CUBE・Welcart で作るECサイト|費用と選び方

ASPでは無理な要件を実現できる代わりに、保守は自分たちの責任になります。

EC-CUBE・Welcart で作るECサイト|費用と選び方

ECサイトの作り方は、大きく「ASP を借りる」「パッケージを自社サーバーに置く」 「フルスクラッチで作る」の3つに分かれます。 この記事は真ん中のパッケージ・CMS 型、 とくに国内でよく使われる EC-CUBE と Welcart を扱います。

ASP と比べて何ができるのか、いくらかかるのか、そして 引き受ける責任が何かを、発注前に把握しておいてください。

選択肢の位置づけ

EC-CUBEWelcartASP(Shopify 等)
EC専用パッケージWordPress プラグインクラウドサービス
初期費用の目安150万〜600万円60万〜250万円30万〜150万円
月額サーバー+保守 4万〜25万円サーバー+保守 2万〜15万円利用料+手数料
カスタマイズ広い(コードを持てる)中(WordPress の作法内)限定的
脆弱性対応自社(委託先)の責任自社(委託先)の責任サービス提供者
向いているケース業務要件が独自・基幹連携ありコンテンツ主体・商品数が少ない標準的な通販を早く始めたい

※ 税別・2026年8月時点の目安です。要件によって上下します。

EC-CUBE を選ぶケース

EC-CUBE は受注・会員・在庫といった通販の業務機能を最初から持っています。 管理画面も「EC の管理画面」として設計されているため、 日々の受注処理を回す前提の事業に向いています。

要件追加費用の目安補足
デザインの作り込み(独自テンプレート)60万〜250万円ページ数と作り込みの度合いによる
基幹システム・在庫との連携80万〜400万円連携方式(API / CSV / DB直)で大きく変わる
BtoB(取引先別価格・掛売り・与信)100万〜400万円BtoB 向けプラグインを土台にすると圧縮できる
定期購入・頒布会60万〜250万円解約・スキップの運用まで設計する
実店舗との在庫・ポイント連携100万〜500万円同期の頻度と粒度を先に決める
他システムからのデータ移行30万〜150万円会員のパスワードは移行できないことが多い
プラグインで済むかを先に確認する

EC-CUBE には公式のプラグインストアがあり、決済・配送・帳票などは既製品で足りることがあります。 「作る」前に「買う」で足りないかを必ず確認してください。 数十万円の開発が、数万円のプラグインで済むことは珍しくありません。 ただしプラグインは対応バージョンが決まっているため、本体を上げるときに使えなくなる点は要注意です。

Welcart を選ぶケース

Welcart は WordPress のプラグインとして動きます。 つまりサイトの延長線上にショップがある形です。 記事・ブランドストーリー・実績紹介などのコンテンツが集客の中心で、 商品はその流れで買ってもらう、という事業に向いています。

  • 商品数が数十〜数百点まで:数千点を超えると管理が重くなります。
  • WordPress の運用体制がある:記事更新をすでに自社でしているなら学習コストが低い。
  • デザインの自由度が高い:テーマとして作れるため、ブランドサイトと一体で設計できます。
  • 業務機能は控えめ:複雑な受注フローや在庫連携は無理をせず、別の選択肢を検討します。

費用は 60万〜250万円が中心帯です。WordPress のテーマ制作費が大半を占め、 カート部分の設定は相対的に小さくなります。

決済情報を扱う責任を引き受けることになる

自社サーバーで動かすということは、脆弱性対応・PHP バージョンの追従・バックアップ・ 改ざん検知をすべて自分たちで(あるいは委託先と)背負うということです。 クレジットカード情報を直接保持しない構成(決済代行のトークン方式)にするのが前提ですが、 それでもサイトが改ざんされれば入力内容は抜かれます。 保守を含めた総額で検討してください。

ランニングコスト

項目月額の目安内容
サーバー1万〜10万円共用では厳しい。VPS 以上を推奨
保守(更新・監視・バックアップ)3万〜15万円本体とプラグインの更新、脆弱性の追従
決済代行の手数料売上の 3〜4%ASP と同様にかかる
改修・運用サポート3万〜20万円月あたりの作業時間で契約することが多い

加えて、数年に一度のバージョンアップ費用を積んでおいてください。 メジャーバージョンをまたぐ場合、構築費の 50〜100% がかかります。 「作って終わり」の予算だと、3年後に動けなくなります。

発注前に決めておくこと

  • 受注後の業務フロー:誰が出荷し、誰が問い合わせに答えるか。ここが未定だと後から追加開発が続きます。
  • 連携先システムの仕様:基幹側が API を持つのか、CSV なのかで見積もりが数倍変わります。
  • 商品データの持ち方:バリエーション(色・サイズ)の組み合わせ数は初期に確定させます。
  • 保守の担当:構築した会社が続けて見るのか、別会社に引き継ぐのか。引き継ぐならコードとドキュメントの引き渡し条件を契約に入れます。
  • バージョンアップの方針:何年使う想定か。長く使うほど、カスタマイズは薄いほうが有利です。

よくある質問

EC-CUBE と Welcart はどう違いますか?

EC-CUBE は EC 専用のパッケージで、受注管理・会員管理・在庫といった通販の業務機能が最初から揃っています。Welcart は WordPress のプラグインで、サイト(記事や会社案内)の延長にショップを足す形です。「業務システムとしてのEC」なら EC-CUBE、「コンテンツが主役で商品も売る」なら Welcart が向いています。

ASP(Shopify など)ではなくパッケージを選ぶ理由は何ですか?

独自の受注フロー、基幹システムとの連携、取引先ごとの価格出し分けなど、サービス側の仕様に業務を合わせられない場合です。また、データを自社サーバーに置ける点や、月額の従量課金が無い点も理由になります。逆に標準機能で足りるなら ASP のほうが総額は安く済みます。

EC-CUBE のバージョンアップはどれくらい大変ですか?

メジャーバージョン間(例: 2系から4系)は、カスタマイズやプラグインを作り直すことが多く、実質的に再構築に近い作業になります。費用は元の構築費の 50〜100% を見ておいてください。同一系列内の更新(4.2 → 4.3 など)は数万〜数十万円程度で収まります。

構築後の保守は必要ですか?

必要です。自社サーバーで動かす以上、脆弱性対応・PHP バージョンの追従・バックアップはすべて自分たちの責任になります。決済情報を扱うため、放置したまま運用するのはリスクが高すぎます。月 3万〜15万円の保守を前提に予算を組んでください。

まとめ

  • EC-CUBE は業務システムとしてのEC、Welcart はコンテンツ主体のショップ
  • 初期費用は EC-CUBE 150万〜600万円、Welcart 60万〜250万円が中心帯。
  • ASP と違い、脆弱性対応とバージョンアップは自分たちの責任になる。
  • 作る前に、公式プラグインで足りないかを必ず確認する。
この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

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