テレビCMの費用|制作費と放映費の相場
制作費と放映費は別物です。制作だけ作っても流せません。
テレビCMの費用は制作費と放映費の2本立てです。 この2つは別の見積もりになり、発注先が分かれることもあります。 「CMを作りたい」と相談したとき、 どちらの話をしているのかを揃えないと金額感が噛み合いません。
制作費と放映費
| 費用 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 制作費 | 企画、撮影、編集、ナレーション、音楽 | 数百万〜数千万円 |
| タレント出演料 | 起用する場合。契約期間ごとに更新 | 起用者による |
| 放映費(タイムCM) | 番組枠を買う。2クール単位 | 数千万円〜 |
| 放映費(スポットCM) | 時間帯を買う。GRP単位 | 数十万円〜 |
| 考査・素材搬入費 | 放送局の考査、素材の納品 | 数万円〜 |
※ 在京キー局と地方局では放映費が大きく違います。 地域を絞れるなら、ローカル局のほうが試しやすい価格帯です。
スポットCMの買い方
スポットCMはGRP(延べ視聴率)を単位に買います。 「何本流すか」ではなく「どれだけの視聴量を買うか」という考え方です。
視聴率5%の枠に20回流す → 5 × 20 = 100GRP
視聴率10%の枠に10回流す → 10 × 10 = 100GRP
どちらも同じ100GRPですが、
前者は幅広く薄く、後者は狭く濃く届きます。
同じ人に何回届いたか(フリークエンシー)と、
何人に届いたか(リーチ)のどちらを取るかで、枠の組み方が変わります。
時間帯による違い
| 区分 | 時間帯の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| Aタイム | 19:00〜23:00 | 視聴率が高い。単価も高い |
| 特Bタイム | 朝・夕方の情報番組帯 | 主婦層・シニア層に届きやすい |
| Bタイム | 昼間、深夜 | 単価が安い。ターゲットは限定される |
※ 区分の呼び方と時間帯は局によって異なります。 「何時台に流れるか」は指定できないことが多く、 時間帯の枠を買って局が配分するのが一般的です。
費用を抑える方法
| 方法 | 効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| ローカル局に絞る | 放映費を大きく下げられる | 届く範囲がその地域に限られる |
| 15秒素材にする | 30秒より放映費が安い | 伝えられる情報量が減る |
| タレントを使わない | 出演料と更新料が不要 | 注目を集めにくい |
| 既存素材を再編集 | 制作費を圧縮できる | 放送考査に通る品質が必要 |
| 閑散期に出す | 枠の単価が下がる | 商戦期を外すことになる |
よくある質問
タイムCMとスポットCMの違いは何ですか?
<strong>タイムCMは番組を買う</strong>方式、<strong>スポットCMは時間帯を買う</strong>方式です。タイムCMは特定の番組に継続して流すため、番組のファン層に繰り返し届き、提供クレジットも入ります。契約は2クール(6か月)単位が基本で、金額も大きくなります。スポットCMは局が設定した時間帯に分散して流すもので、<strong>短期・小額から始められます</strong>。
GRPとは何ですか?
延べ視聴率のことです。「視聴率10%の枠に10回流す」と 10×10=<strong>100GRP</strong> になります。スポットCMはこのGRPを単位に取引され、<strong>1GRPあたりいくら</strong>という価格が地域・局ごとに決まっています。「500GRP分」といった買い方をします。
制作費はいくらかかりますか?
内容によって幅が大きく、<strong>数百万円から数千万円</strong>までです。タレントを起用すれば出演料が加わり、契約期間(多くは1年)ごとに更新料が発生します。既存の素材を再編集する、社内の映像を使うといった方法で数十万円台に抑えることもできますが、<strong>放映の考査に通る品質</strong>は必要です。
小額でもテレビCMは出せますか?
出せます。ローカル局のスポットCMなら<strong>数十万円台</strong>から出稿できます。ただし制作費は別にかかるため、初回は制作費のほうが高くなりがちです。「まず試したい」なら、制作費を抑えて放映を数か月続けるほうが、1回だけ豪華なCMを流すより効果を測りやすくなります。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。