製造会社DB 全国の製造会社を都道府県から探す
製造会社DBコラム / 樹脂成形の費用相場|射出成形・真空成形の使い分け

費用・相場 / 更新:2026年8月13日

樹脂成形の費用相場|射出成形・真空成形の使い分け

1,000個を境に、金型を作ったほうが安くなることが多くあります。

樹脂成形の費用相場|射出成形・真空成形の使い分け

樹脂部品を作るときの分かれ道は「金型を作るかどうか」です。 金型が要る工法は初期費用が高いかわりに単価が安く、 要らない工法はすぐ作れるかわりに単価が高くなります。 必要な数量から逆算すれば、どちらが安いかははっきり決まります。

工法別の比較

工法型・初期費用1個あたり向いている数量納期
3Dプリンタなし3千〜10万円1〜20個2〜5日
切削(樹脂ブロックから)なし5千〜5万円1〜100個1〜2週間
真空成形5万〜50万円300〜3,000円50〜1,000個3〜5週間
注型(シリコン型)10万〜40万円2千〜1万円10〜100個2〜3週間
射出成形50万〜500万円10〜300円1,000個〜6〜10週間
押出成形20万〜100万円m単価連続もの(パイプ・シート)4〜8週間
1,000個を境に逆転する

切削(1個 3,000円)と射出成形(金型 100万円・単価 50円)を比べます。
100個:切削 30万円 / 成形 100万5千円 → 切削が安い
1,000個:切削 300万円 / 成形 105万円 → 成形が安い
5,000個:切削 1,500万円 / 成形 125万円 → 成形が圧倒的
数量が読めない段階なら、まず切削か注型で数十個作り、 売れ行きを見てから金型を起こすという進め方もあります。

よく使う樹脂材料

材料特徴使いどころ
ABS成形しやすく塗装も乗る。安い筐体、カバー、日用品
PP(ポリプロピレン)安く軽い。ヒンジ形状に強い容器、蓋、収納品
PC(ポリカーボネート)透明で丈夫。やや高いカバー、レンズ、保護部品
POM(ジュラコン)滑りがよく摩耗に強い歯車、軸受、摺動部品
PA(ナイロン)強靭。吸水で寸法が変わる機構部品、結束バンド
PPS・PEEK耐熱・耐薬品に優れる。高価自動車、半導体、医療

設計段階で決めておくこと

  • 肉厚を均一にする:厚みが違うとヒケと反りが出る。1.5〜3mm で揃えるのが基本
  • 抜き勾配を付ける:型から抜くために 0.5〜2度の傾斜が要る。垂直な壁は作れない
  • アンダーカットを避ける:横方向の穴や突起はスライド機構が必要になり、型代が上がる
  • ゲート位置を相談する:樹脂を流し込む位置。跡が残るので、見えない面に置く
  • 材料を先に決める:材料が変わると収縮率が変わり、型を作り直すことになる

よくある質問

射出成形と真空成形はどう使い分けますか?

射出成形は金型が 50万〜500万円かかりますが、成形単価は 10〜300円と安く、1,000個以上作るなら有利です。真空成形は型が 5万〜50万円と安く、単価は 300〜3,000円。50〜1,000個くらいの中量生産や、大きくて薄いカバー類に向きます。

何個から金型を作るべきですか?

目安は 1,000個です。金型 100万円・成形単価 50円なら、1,000個で 1個あたり 1,050円。切削で 1個 3,000円なら、1,000個では金型のほうが 200万円近く安くなります。数百個までなら切削や 3Dプリンタ、数千個以上なら射出成形が基本です。

材料は何を選べばよいですか?

用途で決まります。安く一般的な用途なら ABS か PP、透明が要るなら PC か アクリル、摺動部品なら POM、耐熱が要るなら PPS や PEEK です。材料が変わると成形条件も変わるため、<strong>試作の段階で本番と同じ材料を使う</strong>ことが重要です。

成形品にヒケや反りが出ると言われました。

肉厚が不均一だと起きやすい現象です。厚い部分が冷えるときに縮んで表面がへこみます。肉厚を均一にする、リブを立てて厚みを逃がす、ゲート位置を変えるといった対策があります。設計段階で成形会社に相談すると、型を作る前に直せます。

まとめ

  • 分かれ目は 1,000個。それ以下なら切削・注型、以上なら射出成形。
  • 数量が読めないなら、切削や注型で数十個作ってから金型を起こす。
  • 肉厚の不均一が、ヒケ・反りの最大の原因。設計段階で成形会社に相談する。
  • 材料は最初に確定させる。後から変えると型ごと作り直しになる。

金型そのものの費用は 金型製作の費用相場 に、 加工方法全体の比較は 製造委託・外注加工の費用相場 にまとめています。

この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

関連する記事

相場がわかったら、制作会社を探しましょう

全国のホームページ制作会社を都道府県から探せます。
掲載企業は制作実績・料金・対応できるサービスを公開しています。

制作会社を探す

← コラム一覧へ戻る