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制作会社の選び方 / 更新:2026年8月19日

提案書の読み方|金額以外のどこを見るか

「すべて対応可能です」という提案は、検討していないか後で追加費用が出ます。

提案書の読み方|金額以外のどこを見るか

複数社から提案を受けたとき、 何を基準に比べればよいか分からないという状態になりがちです。

金額はすぐ比べられますが、 金額の差が何から来ているのかが分からないと判断できません。 ここでは提案書のどこを見るかを整理します。

まず条件を揃える

比較できない最大の原因は、各社に異なる前提で見積もらせていることです。 次の5つを全社に同じ内容で伝えてください。

  1. ページ数の目安
  2. 原稿は誰が書くか
  3. 写真は撮影するか、既存のものを使うか
  4. 自社で更新したい範囲
  5. 公開したい時期

2つめと3つめだけで、総額は数十万円変わります。 同じ「150万円」の提案でも、 一方は原稿込み、もう一方は発注者が全部書く前提、ということが実際にあります。

見積もりで確認する項目

項目確認すること
ページ単価の内訳デザインするページと流用するページを分けているか
原稿作成含まれるか、何ページ分か
撮影含まれるか、何時間・何点か
CMS導入更新可能な範囲がページ単位で書かれているか
修正回数デザイン・実装それぞれ何回まで無償か
ディレクション費総額の何%か(10〜20%が一般的)
公開作業・検証含まれるか
保守費月額と対応範囲
サーバー・ドメイン実費請求か、保守費に含むか

「一式」と書かれた項目は必ず内訳を聞いてください。 「デザイン・実装一式 120万円」では、何が含まれるか判断できません。 内訳を出せない会社は、社内でも積算していない可能性があります。

提案の中身を見る

金額以上に差が出るのが、提案書の前半部分です。

良い提案弱い提案
自社の現状を調べたうえで課題を挙げている一般論のみ。どの会社にも当てはまる
現行サイトの具体的な問題を指摘している「デザインが古い」で終わっている
優先順位を付けているすべて同じ重みで並べている
やらないことを明示しているすべてできると書いてある
公開後の運用にも触れている公開までしか書かれていない
実現方法が具体的手法の名前だけが並んでいる

「やらないことを明示している」提案は信用できます。 予算と期間には限りがあるため、 何かを優先すれば何かは後回しになります。 それを明示できる会社は、実際に手を動かした経験があります。

逆に「すべて対応可能です」という提案は、 検討していないか、後から追加費用が発生するかのどちらかです。

実績の見方

  • 自社と同じ業種の実績があるか
  • 自社と同じ規模の実績があるか(大企業ばかりだと小回りが効かないことも)
  • そのサイトで、その会社は何を担当したか(デザインのみ、実装のみの場合がある)
  • 公開後どれくらい経っているか(数年前の実績ばかりなら現在の体制を確認する)
  • 今も稼働しているか(閉鎖されているサイトが並んでいることがある)

3つめは必ず聞いてください。 提示された実績が下請けとして関わったものだったり、 デザインだけを担当したものだったりすると、 提示された品質は再現されません。

担当者を見る

提案書の内容と同じくらい重要なのが、 実際に進行を担当する人です。

確認なぜ重要か
提案した人が担当するか営業と制作が分かれている場合、認識が引き継がれないことがある
技術的な質問に答えられるか持ち帰りが続くと進行が遅くなる
できないことを言えるか何でもできると言う担当は後で問題になる
返信の速さ提案段階が最も速い。これ以上速くはならない

4つめは提案段階で判断できます。 受注前の対応が最も丁寧なのが普通なので、 この時点で返信が遅い会社は、着手後さらに遅くなります。

比較表を作る

最終判断は、次の項目を並べた表を作ると付けやすくなります。

比較項目確認する内容
総額初期費用と年間費用を分けて
含まれる範囲原稿・写真・更新可能範囲
期間公開までの月数
同業種の実績件数と、担当した範囲
課題の理解度提案書の前半の具体性
担当者誰が担当するか、やり取りのしやすさ
公開後の体制保守の範囲と対応時間

総額だけの比較は避けてください。 条件を揃えたうえで、 「この会社と半年やり取りできるか」という観点を必ず入れてください。 制作は数か月にわたる共同作業なので、 進めやすさが結果を大きく左右します。

よくある質問

提案書が各社バラバラで比べられません。

同じ条件を伝えていない可能性があります。ページ数、原稿と写真の担当、更新可能にする範囲、公開時期を全社に同じ内容で伝えてください。既に提案が出ている場合は、「この条件で見積もりを揃えてほしい」と再依頼すれば対応してもらえます。

デザイン案を提案時に出してもらえますか?

会社によります。出す会社もありますが、受注前のデザイン制作は無償の持ち出しになるため、断る会社も多くあります。断ること自体は品質の問題ではありません。複数社に無償でデザインを求めるのは、発注側としても避けたほうがよい進め方です。

一番安い提案を選んでよいですか?

範囲が同じなら問題ありません。実際には範囲が違うことがほとんどで、安い提案は原稿・写真・更新可能範囲のどれかが削られています。<strong>総額ではなく、含まれるものを揃えてから比べてください。</strong>

提案が良かったのに担当者が不安です。

重要な観点です。提案書を作った人と、実際に担当する人が違うことがあります。「この案件を担当されるのはどなたですか」「その方に同席いただけますか」と確認してください。進行中に最も長くやり取りする相手です。

この記事の金額について

掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。

つぎは、実際に依頼先を探す段階です

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