制作実績の見方|どこを見れば力量が分かるか
実績はきれいなものが並びます。見た目以外のどこを見るかが分かれ目です。
制作会社の実績ページには、当然ながら良いものだけが並びます。 見た目のきれいさで比べても、力量の差は分かりません。
ここでは、実績から実際の実力を読み取るために見るべき点を整理します。
見るべき5点
| 見るところ | 確認方法 | 分かること |
|---|---|---|
| 自社と似た規模・業種があるか | 実績を業種で絞って数える | 進め方に慣れているか |
| 公開後も運用されているか | 実績サイトのお知らせ欄の更新日を見る | 更新しやすい作りになっているか |
| スマホでの作り | 実際にスマホで開く | Webの作法を分かっているか |
| 表示の速さ | 開いてから表示されるまでの体感 | 実装の丁寧さ |
| どこまで担当したか | 打ち合わせで直接聞く | 実績の実態 |
いちばん分かるのは「公開後も運用されているか」です。 実績サイトのお知らせやブログを開いて、最終更新日を見てください。 公開から数年たっても更新が続いているなら、 発注側が自分で更新できる作りになっているということです。
逆に、公開直後で更新が止まっているサイトばかりなら、 更新しづらい作りか、公開後のフォローがないかのどちらかです。
実績ページで分からないこと
| 分からないこと | 聞き方 |
|---|---|
| 担当範囲 | この案件はどこから関わりましたか |
| 実作業者 | 社内で作りましたか、外注でしたか |
| 予算規模 | これくらいの規模だといくらになりますか |
| 制作期間 | 着手から公開まで何か月かかりましたか |
| 公開後の成果 | 公開後、問い合わせ数はどう変わりましたか |
最後の質問への答え方に、その会社の姿勢が出ます。 数字で答えられるなら公開後まで関わっている会社です。 「そこまでは把握していません」なら、作って納品するまでが仕事という位置づけです。
どちらが良いかは目的によります。会社案内的なサイトなら後者でも構いません。 問い合わせを増やしたいなら、前者を選ぶべきです。
実績を見るときの注意
- 大企業の実績に引っ張られない:予算も体制も違うため、自社の参考にはなりません
- 受賞歴は判断材料にしない:デザイン賞は見た目の評価で、成果とは別です
- 件数を競わない:似た案件が3件あるほうが、無関係な実績100件より役立ちます
- 掲載が古いものばかりでないか:直近1〜2年の実績があるか確認します
自社と近い案件が1件もない場合は、率直に聞いてください。 「うちのような規模・業種の経験はありますか」という質問に、 誠実に答える会社であれば、経験がなくても任せられることがあります。
よくある質問
実績が多い会社ほど良いのですか?
件数より、自社と似た規模・業種の実績があるかどうかです。100件の実績があっても、すべて大企業向けなら小規模サイトの進め方には慣れていません。3件でも近い案件があるほうが参考になります。
実績ページに載っていないサイトもありますか?
あります。掲載の許可が取れていない案件は載せられません。「他に近い実績はありますか」と聞けば、口頭で教えてもらえることがあります。
どこまで担当したか分からない実績はどう見ますか?
直接聞いてください。「デザインのみ」「コーディングのみ」の案件を実績として載せている場合があります。構成から関わったのか、指示どおりに作っただけなのかで意味が変わります。
実績のサイトが今は別物になっていました
リニューアルされたか、公開後に運用されなかったかのどちらかです。短期間で作り直されているなら、その理由を聞いてみる価値があります。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。