ホームページ制作の失敗事例と、防ぎ方
失敗の多くは発注前に決まっています。パターン別に原因と防ぎ方を整理しました。
ホームページ制作の失敗は、パターンが決まっています。 そのほとんどは、発注前か着手直後に原因ができています。
ここでは実際によくある7つの失敗を、原因と防ぎ方に分けて整理します。
失敗の7パターン
| 失敗 | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 公開が数か月遅れる | 発注側の原稿・写真が揃わない | 着手前に「誰がいつまでに何を」を決めて表にする |
| 想定と違うものができた | デザインを見てから気づいた | ワイヤーフレーム段階で構成を確定させる |
| 追加費用が積み上がった | 見積もり範囲外の依頼を重ねた | 契約前に「含まれない作業」を書面で確認 |
| 自分で更新できない | 更新方法の取り決めがなかった | どの範囲を自社で直せるか、着手前に指定する |
| 制作会社と連絡が取れない | ドメイン・データが先方名義 | 自社名義で契約し、データ一式を納品物に含める |
| 公開後に検索順位が落ちた | リニューアルで301リダイレクト未設定 | 見積もりにリダイレクト設定が入っているか確認 |
| 問い合わせが増えない | 作って終わりで改善していない | 公開後3〜6か月の調整を契約に含める |
いちばん多い「公開が遅れる」の実態
遅延の原因は、多くの場合発注側にあります。 制作会社は原稿と写真が揃わないと作業を進められず、待っている間に他案件が入り、 結果としてスケジュール全体が後ろにずれます。
防ぐには、着手前に次を決めて一覧にしておくことです。
- 各ページの原稿を誰が書くか、いつまでに出すか
- 写真を誰が用意するか(撮影なら日程も)
- 社内の確認は誰が、何営業日で行うか
- 決裁者は誰か(最後にひっくり返る人がいないか)
「決裁者は誰か」を最初に確認しておくのが重要です。 デザインが固まった段階で社長が初めて見て方針が変わる、というのは非常によくある失敗です。
「想定と違う」を防ぐ順番
| 段階 | 確認すること | ここで直せば |
|---|---|---|
| 1. 構成(サイトマップ) | どのページを作るか | 費用ゼロ |
| 2. ワイヤーフレーム | 各ページに何をどの順で載せるか | 費用ゼロ〜小 |
| 3. デザイン | 見た目・色・写真 | 修正費が発生 |
| 4. 実装後 | 動き・表示 | 大幅な変更は作り直し |
2 の段階で時間をかけてください。 ワイヤーフレームは見た目が地味なため、つい流してしまいがちです。 しかしここで決まった構成が、デザイン以降のすべてを規定します。 3 以降で「やっぱり構成を変えたい」となると、費用も期間も大きく増えます。
発注前に押さえる3点
- ドメインとサーバーは自社名義で契約する:連絡不通・廃業への唯一の保険です
- 納品物にデータ一式を含める:他社に引き継げる状態にしておく
- 見積もりに含まれない作業を書面で確認する:追加費用の予防になります
この3つは、どの会社に頼む場合でも共通して効きます。 制作会社を疑う必要はありませんが、事業は続くのに会社が続くとは限りません。 引き継げる状態を作っておくことが、いちばん確実な備えです。
よくある質問
いちばん多い失敗は何ですか?
公開が遅れることです。原因の多くは制作会社側ではなく、発注側の原稿や写真の準備が間に合わないことにあります。着手前に、誰がいつまでに何を用意するかを決めておけば防げます。
想定と違うものができたらどうすればいいですか?
公開前なら修正を依頼できますが、回数制限があることが多く、大幅な変更は追加費用になります。防ぐには、デザイン確定前にワイヤーフレーム(構成図)の段階で認識を合わせることです。
制作会社と連絡が取れなくなりました
ドメインとサーバーが自社名義なら、別の会社に引き継げます。制作会社名義だと、まず所有権の移転交渉から始めることになります。発注時に自社名義で契約しておくことが唯一の予防策です。
公開したのに問い合わせが増えません
作っただけでは増えません。検索で見つかるまでに数か月かかり、そもそも探されていないキーワードで作っていることもあります。公開後にアクセスを見て、どこで離脱しているかを確認する工程が必要です。
掲載している金額は、一般的な発注で見かける水準をもとにした目安です。 実際の費用は要件・地域・体制によって変わります。必ず複数社から見積もりを取り、 「何が含まれていて、何が含まれていないか」を比べたうえでご判断ください。